蛇が54匹 ページ15
竜胆side
おぶったAを右の脇腹に触れない様に歩き出す、兄貴が俺の事笑ってたけどガン無視した。かなり走ってボロボロの体だったのか、兄貴を待ってたらすぐにAは寝た。
「なーんかバイク乗ってる時に目キラキラしてたのは面白かったわ」
『なんか俺、妹いるみたいな感覚になった』
「小動物みたいな可愛さじゃなくて親しい感じだろ?」
『そんな感じ、つか安心感?なんだろ疑う必要ない感じ』
「拉致られてんのに落ち着いた感じになった理由はそれか。まぁ追々考えようぜ?今日は追いかけっこで疲れた」
凄い背中が暖かくて俺も寝そうだったけど、何とか運びAのさっきの薄いケータイを見る。あの形状のケータイは見たことがない。
『…あーやっぱ鍵掛けるよな。あれ?これって』
スマホの画面には狼の画面に肉球がこっちに向けてピトッとくっついてた。なんだこれ可愛い…どこで手に入るんだよ。諦めてケータイをボロボロのバックに戻すとカサッと音がした。
『あれ?ここら辺だよな?』
「何してんだよ竜胆」
『Aのバックからなんか奥に嵌るように物入ってんだよ』
「へぇ?それ大事なモンだろ。まぁ俺も見るけど」
『あ、あったビニールもボロボロだけど中は綺麗だな』
「…なんだこれ?革靴?しかも片足だけ…靴の底に名前あるぞ?」
『ん?ちょっと暗くてわかんn「何してんだよお前ら」
その声に俺と兄ちゃんは驚いて振り返ると、Aは起きて脇腹を抑えながらこっちに歩いて来た。
「バックの中確認。手荷物検査〜」
「なーんだ盗んでんのかと思ったわ」
『そういえばこの靴はなんだ?』
「あぁ、それ落し物。俺が預かってんの」
「片足だけとか犬にでも靴取られたのか?」
「さぁ?俺は''犬が盗って逃げた''事しか知らないからさ」
『あーなるほどな俺でも兄貴でもそんなドジしねぇな』
そう言いコーヒーを入れると、お菓子はあるぜって言ってAがバックをひっくり返せば、ドサドサお菓子が出てきた。
『あ、これ期間限定だろ』
「こっち駄菓子だ。これ昔食ってたな」
「じゃんけんで全部貰ったから沢山あんだよ」
飯食ったら菓子パしようぜって言ってキッチンに行くAを即止めて、ソファーに座らせる。兄ちゃんもAの隣に座ったから捕まえてくれるだろと料理を始める。
「そういやここどこ?」
『俺らの家』
「当分はここで俺らと過ごすんだ」
「え、聞いてない」
『「言ってない」』
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絶狼(ゼロ)(プロフ) - 43 −ヨミ−さん» ありがとうございます。物語の展開もかなり早く進められたので個人的に満足しております。性格はかなり友愛寄りの小説なので大雑把な子になりましたが喜んで頂けて幸いです。更新頑張りますね!お時間があれば番外編が更新されているのでお暇があれば是非是非。 (2021年10月16日 14時) (レス) id: 1a90028617 (このIDを非表示/違反報告)
43 −ヨミ−(プロフ) - コメント失礼致します…!( . .)" 物語の展開や主人公の性格等ほんとに好きで、一気に読んでしまいました…!! 滅茶苦茶好きです、更新頑張って下さい(*ˊˋ*) 応援しております…!! (2021年10月16日 6時) (レス) id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
絶狼(ゼロ)(プロフ) - しろつめさん» いえいえリクエストとかあれば番外編で言ってくだされば大歓迎です。お返しのお返事は結構です十分嬉しい言葉を頂けました。こうやってコメントを送って頂いて、読んでくださって嬉しいです。 (2021年10月13日 23時) (レス) id: 1a90028617 (このIDを非表示/違反報告)
しろつめ - 絶狼(ゼロ)さん» わ〜〜!!!見てきました、やっぱり好きデス……!! こちらこそありがとうございます!!!!応援してます! (2021年10月13日 21時) (レス) id: a47367aeb2 (このIDを非表示/違反報告)
絶狼(ゼロ)(プロフ) - しろつめさん» ありがとうございます。作者のペースで更新頑張ります。良ければこの作品で初めてコメント頂いたのが嬉しくて番外編も作ったので、お暇なお時間あれば是非 (2021年10月12日 21時) (レス) id: 1a90028617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絶狼(ゼロ) | 作成日時:2021年10月9日 0時