靴が52足 ページ13
貴方side
六本木の知らない所に着くとバイクから降ろされ、2人の後ろをついて行く。愛用してたウェストポーチは長持ちだったが今回の木のダメージで中は無事、だけど外がボロボロになっていた。服なんかもう完全にダメ。腹と肩とか、土汚れとかもあった。
『イテテ…』
｢…？お前痛いトコ無かったって言って無かっただろ｣
『あーいや木で出来た傷じゃないよw』
無言で詰め寄るから負けじと下がるけど、一瞬で詰められて服を捲られた。右の脇腹にデカい青あざ…多分、車の時の受け身が弱かったんだろう。しかも相手は俺を男だと思ってたから…。
｢え…スポブラ…って事は女…！？｣
｢え？ワンコが女の子なの？｣
これは厄介な事になった…。と逃げる構えをすると、灰谷兄弟もそれを察知、けれど大人しくすると言った手前…約束は破れないと手をあげて降参ポーズをした。自分のモットーを恨むよ。
『はい、大神Aは女ですよ〜』
｢大神A！？｣
『え、名前知らなかったの？』
｢ワンコの事は血ハロの乱入者、チームは無所属で、名前が大神、んでスピードが速い男の子とだけ｣
『あー大神は苗字だから違うね』
｢とりあえずこれ着ろよ…｣
そう言って竜胆さんはさっき羽織ってた爽やかな色のジーンズジャケットを俺に渡してきた。大人しくボロボロの服の上に羽織るとまた歩き出したので、黙ってついて行く。
｢…(絵面がカルガモみたいだな親にテチテチ着いてくやつ)｣
｢大神の方が定着してるんだな。だから見た目も男にしてんのか｣
『まぁ、名前の方は女ってバレるじゃん？』
｢俺は灰谷竜胆だ。さっきは悪かった。呼びタメでいい｣
｢俺は灰谷蘭。気軽に蘭でいい｣
『ん、竜胆と蘭にするわ。宜しく』
｢おう、宜しくA｣
｢宜しくね〜。A｣
｢おうふ…久々の名前呼びは違和感が酷いな｣
前の経験か安心出来る要素のある2人だったからか、談笑しながらもビルの奥に入ると女性物のストアに足を止めた2人。俺は男物の方をジッと見てると腕を掴まれてその店に連れて行かれた。
｢一応女物の服とかあればいいよな。兄貴｣
｢おーじゃあAはこっちな。俺小さいサイズの男物見てくる｣
｢うおっ何何…え、誰デスカ！？｣
試着室に押し込まれ、部屋に居たのは女性店員。｢宜しくお願いします｣と抵抗も虚しく全身をしっかり測られた。俺…拉致られてんだよね？なんでこうなってんの？？と俺はもはや宇宙を背負っていた。
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絶狼(ゼロ)(プロフ) - 43 −ヨミ−さん» ありがとうございます。物語の展開もかなり早く進められたので個人的に満足しております。性格はかなり友愛寄りの小説なので大雑把な子になりましたが喜んで頂けて幸いです。更新頑張りますね！お時間があれば番外編が更新されているのでお暇があれば是非是非。 (2021年10月16日 14時) (
レス) id: 1a90028617 (このIDを非表示/違反報告)
43 −ヨミ−(プロフ) - コメント失礼致します…！( . .)" 物語の展開や主人公の性格等ほんとに好きで、一気に読んでしまいました…！！ 滅茶苦茶好きです、更新頑張って下さい(*ˊˋ*) 応援しております…！！ (2021年10月16日 6時) (レス) id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
絶狼(ゼロ)(プロフ) - しろつめさん» いえいえリクエストとかあれば番外編で言ってくだされば大歓迎です。お返しのお返事は結構です十分嬉しい言葉を頂けました。こうやってコメントを送って頂いて、読んでくださって嬉しいです。 (2021年10月13日 23時) (レス) id: 1a90028617 (このIDを非表示/違反報告)
しろつめ - 絶狼(ゼロ)さん» わ〜〜！！！見てきました、やっぱり好きデス……！！ こちらこそありがとうございます！！！！応援してます！ (2021年10月13日 21時) (レス) id: a47367aeb2 (このIDを非表示/違反報告)
絶狼(ゼロ)(プロフ) - しろつめさん» ありがとうございます。作者のペースで更新頑張ります。良ければこの作品で初めてコメント頂いたのが嬉しくて番外編も作ったので、お暇なお時間あれば是非 (2021年10月12日 21時) (レス) id: 1a90028617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絶狼(ゼロ) | 作成日時：2021年10月9日 0時
