た す け て よ

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Aside



『お水どうぞ』





つい最近まで渡される側だった身としては少し考え深いものがある







「このチェックお願い」




「やべツイートしてない」




「ねぇ！！前髪上がらないんだけどーー！」









私も辞めてなければ緊張する側だったのかな


なんて考えるのが嫌になって








『チェックしましたよ』




『はい、どうぞ早くツイートしてください』




『莉犬さん早く座ってください前髪あげるんで』






マネージャーがするべきことでは無いことをしてることくらい分かってる





でも、昔から世話焼きだからこのくらい許して欲しい













『今日はよろしくお願いします』



そう言ってバンドをしてくれている方々にお水を渡す






『常温か冷たいのどっちがいいですか？』





最後の方にお水を渡そうとした時だった







「Aさん？」






これはやばいかもしれない


そう思いながら恐る恐る顔を上げる









あー知ってる人だ











「マネージャーさんしてるんですね！！いいメンバーですね！」









無理やりならされたんですけどねなんていえるはずもなく






『ありがとうございます』





そう言って控え室に戻る









控え室に戻り少し暇ができた私は



Twitterのトレンドに乗ってる

すとぷり無観客Live




の文字を押した









Twitterなんて久しぶりに見たな




ちょっとわくわくしてる私の目に映った日本語達









(((6人のすとぷりとか応援する要素しかない！！




(((これが正真正銘のすとろべりーぷりんすだ！！




(((あいつ居なくなったとかもうにやけがとまらない！







まぁそうだよなー私だって





抜けれて良かったと思ってるし



勝手にお姫様枠にされて叩かれてたし



抜けれて普通の生活を送れていることににやけがとまらない








本心なのか言い聞かせてるのかなんてわからない




パッと頭に浮かんだんだからこれは恐らく本心なのであろう






そう思いながらスマホの画面をスクロールする




(((7人が好きだったかもしれない

(((居なくなってみると寂しい

(((嫌いじゃなかったんだけどな




私がすとぷりにいた時は絶対なかったツイート達







涙がこぼれる前にスマホをしまい









『がんばろ』






そう小さく呟いて重い腰を上げた

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