た す け て よ

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ななもりside





『ななもりさん莉犬さんのこと起こしてもらっていいですか？』






ねぇ知ってた？今の俺たちは昔の俺たちとは違うんだよ




ね、莉犬くん


そんな好きじゃないのに強いお酒いっぱい飲んだもんね







帰ってきてー



じゃなくて、



取り戻す


ってなってるんだよ







「ななもりさん？」




まずななもりさんってなに



すとぷり結成当初に戻りたいの？


もう1回やり直す？すとぷり、ねぇ








『どうしたら帰ってきてくれるの』





さっきまで受付嬢だったA。


愛想笑い俺たちにして
敬語で話して


そんな態度だったのに




急に下向いて何も言わなくなってどうしたの？




そんなに嫌い？









「莉犬さん起きてください」






俺の話無視して自分の仕事こなすんだ


わかってる




ここで働いて方が幸せなこと


すとぷりに戻らない方が嫌な思いしないこと



ぜんぶわかってる





でも



俺たちが幸せにできるから



こんな会社早く辞めればいいのに






「莉犬さん起きました？」




ただ莉犬くん起こしただけなのに


あんなに嬉しそうなんだよ






ね？Aが必要でしょ？










「莉犬さんとななもりさんは先にタクシー乗っておいてください」







莉犬くんはAに起こして貰えたことに満足してるのか はーい と言い帰る準備をしている






莉犬くん寝起きだからそんなにこにこしてるけどこの先後悔するよ



だから俺が変わりに





『Aさん』




「はい」





『スマホ貸してください』









LINEゲットしてあげたからね









『もう逃げられないんじゃない？』

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