た す け て よ

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しゅうたくんside





僕だってただの馬鹿じゃない


多少たりとも察することくらいできる








Aちゃんがすとぷりさんに気にいられてる？

Aちゃんはすとぷりの元メンバー？


この2つのどっちかが本当の話です！
どっちでしょーか！


なんて聞かれたら大体の人は上と答える






でも答えは下。誰も想像のつかないこと






僕はAちゃんの事を100％分かってる訳では無い
Aちゃんの気持ちを全部わかってあげられない





でも目の前にいる困ってる顔をしてるAちゃんを助けないといけないことくらい









馬鹿な僕でもさすがにわかるよ？









度数の弱い甘いお酒しか飲めない僕は


目の前にあるほぼパイナップルジュースのお酒をちびちび飲みながらAちゃんを見てた





どのタイミングで話しかけたらいいのか




『わっかんないや』





「なにがわからないのー？」




『村山さん？！！』




僕の完全なる独り言に返答をしてくる村山さんにびっくりしたが僕は話し始めた








『Aちゃんが困ってるんですよわかりますか？村山さんには』





「イケメンに囲まれて嬉しそうに見えるけど」





どうしたらあの感じが嬉しそうに見えるのか


たしかにAちゃんは愛想笑いのプロだ

長話をするおじさん社員の話もにこにこしながら聞くAちゃんはすごく好評だ






『僕行ってきます』



















『Aちゃん！！ぽくが呼んでるからちょっとおいで！！』



Aちゃんを連れ出す作戦。



「ちょっとまって」



ころんさんの邪魔のせいで失敗。








『Aちゃん！！なにか手伝えることある？』



お手伝いをして最終的にすとぷりさんの所に帰さない作戦。




「お姉さん」




ななもりさんが現れ僕のことを完全に無視して邪魔され失敗、









『こんばんは！すとぷりさんのことを支えさせていただきます秀太です！僕とお話しませんか？』




「お姉さんも一緒に話そ？」





作戦失敗









0勝３敗





全部失敗している僕の

最後のチャンス




さとみさんが話しかけようとしているのがわかった僕は







『Aちゃん！！僕酔っ払いだよー！！』








Aちゃんが僕の方に向かって歩いてくる。












『成功だ』

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