た す け て よ

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Aside






神様は存在する


そして絶対に私の味方をしてくれない









「受付嬢の若い人ー！！！」




『私ですか？』





すとぷりに囲まれて困ってる時に逃げるチャンスをくれたと思ったら







「若くない人で我慢してください！」



村山さんが立ち上がる







ほらね？逃げるチャンスを1個1個綺麗に潰されていく。









前世は泥棒だったのか


殺人鬼だったのか


銀行強盗だったのか




こんなに神様に見放される人間が居ていいのか









しゅうたくんという救世主が私を連れ出してくれる！安心してる私を


「ちょっとまって」

といい腕を掴んで座らせる青色の人








社長を味方につけて


「お姉さん俺達とカラオケ行こ！！」



カラオケに行く約束をこじつける桃色の人







社長に媚びまくって


「Aさん担当に付けて頂けないでしょうか」


私を担当に付ける1番怖い紫色の人








お酒を飲みたいとわがままを言いまくり



「Aが帰ってくるんだったらお酒なんていらないんだよ？」


としっかり脅してくる黄色の人







私の困った顔を見つめて




「お姉さん俺たちの大好きな人に似てる」



1番言って欲しくなかったかもしれない一言を飽きるまで言ってくる橙色の人







にっこにこしながら


「Aと俺足し算したらさとみくんだね！」

「あれ？赤と白って緑？」



論外な赤色の人









どうしてこんなに神様はみんなの味方につくのか



普通おかしい


新しい住所も
新しい電話番号も
新しくしたLINEも
もちろん仕事先も



1個も教えてないのに



こんな偶然ありえない






『はぁ』





ため息しかだすことの出来なくなった人間に









「Aちゃん！分かるけど酔っぱらいのお世話大変だけど頑張ろうね給料増やしてもらお」





話しかけてくれる村山さんのおかげで名前だけの頑張ろう会が終わったことに気づいた









「Aちゃーん！！僕酔っ払いですよー！！！」







天使が居るところに歩き出す







『がんばろ』







神様、私酔っぱらいのお世話がんばりますよ？



ご褒美ありますか？

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