た す け て よ

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Aside




『お疲れ様です！お席あちらになります！！』





大広間の入口に立ってぞくぞくと来た社員を座るところに案内する



こんなの飲食店で働いてる人がする仕事じゃん
受付嬢ってなに


そう思いながら案内していく






来る人は会社の中で偉い方の人 普通くらいの人 支えていくにつれて専門の仕事をする人

たったそれだけだとおもったのに









『100人！！？？？』





「そうだよー100人前後かな頑張ろうね！」






にこにこしながら頑張ろうね！なんて言ってる村山さん



案内して 挨拶して 最終的に酔っ払いのお世話までしないといけない人数約100人







終わりだ



ため息がこぼれる

そんなわたしの気持ちなんか知るはずもなくぞくぞくと集まってくる社員たち









『あ、すいません！おつか･･････れ･･･さまです』




30人くらいを席に案内して少し休憩してた時に来た人を案内しようと顔を見た









「A！！！！！」






某あかいろわんわんが目の前にいることくらい秒でわかった






目の前では目をうるうるさせてる犬




VS




そういえばすとぷり来るんだったことを思い出して硬直している受付嬢







勝とう。この勝負勝つしかない。









『莉犬様本日はお越しいただありがとうございます。お席案内しますので着いてきてもらってよろしいでしょうか』









初めて莉犬様なんて言ったわと思いながら歩き始める私








まさか私にこんな対応を取られると思ってなくてしゅんとしながら着いてくる莉犬









『お席こちらになります』






「はい」









周りから見たら完全に赤の他人だ




私が元メンバーなんて誰も気付いてない




勝った




犬に













「ねぇ」







『はい』








「話ある」







『私は無いです』






「俺はあるから絶対残ってて」









やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ







『分かりました』


脳内と反比例なことを言ってまた受付の仕事に戻った。

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