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#155 ページ5

今は、勝利くんの近くに行きたくない。





『いや、だ...』





勝「良いから 来いよ」




そう優しく言われ、渋々勝利くんの足の間に挟まれるような形で座った。


そして、後ろからぎゅうっと抱きしめられた。







勝「Aさ、なんか変な想像してるでしょ?笑」





吐息が首筋にかかりドキドキと胸が苦しくなる。





近いよ///








『へ、変な想像って?』






わかってるけど、聞き返してしまう。





勝「俺と沙絵の事!聡みたいに嘘ついて揉めたくないじゃん?」





『うん……』




勝「本当は聞きたいんでしょ?何話してたか」





抱きしめる力が強くなる。





『それは、知りたいけど……』






彼はゆっくり話し始めた。


勝「あの日の事をお互い謝罪したんだよ」




『お互い?』




勝「そう。沙絵は沙絵で、俺の気持ちを利用しようとしてたらしい。あいつは、俺じゃなくて、聡の事好きだったんだよ」






『嘘……』








勝「ん、ほんと。詳しくは話してくれないから、どういう心境で俺に告って来たのかはわかんないけど、とにかく俺たち幼かったんだよ」





『そうなんだ…沙絵さんは、聡を』






勝「沙絵は今でも、聡の事を想ってるよ」




『えっ、そうなの?』




勝「...ショック?」




『ううん、そうじゃないの。私はてっきり……』







勝「てっきり 俺と沙絵の仲を疑ってたとか?笑」





小さく頷くと




勝「大丈夫、何にも無いなら。沙絵が言うには俺、変わったらしい。丸くなったってさ笑!それが、Aのおかげらしいよ?笑」





『え?私??』





勝「うん、いい恋愛してるんだねって。
だから、ずっと俺のそばに居てよ。俺、お前じゃないとダメみたい。ってことで、交換留学も行かない」






予想外の言葉に私の不安は少しずつ消えていく。







『留学 断って後悔しない?』





勝「しないよ。Aと離れる方が後悔する」




そんな風に思っててくれたんだ。




聡との事、沙絵さんがいきなり現れたこと...。

色んな想いが私の中で交錯して、なんか 泣けてきそうだよ。









私 気づいたはずだったのに…


勝利くんのこと

後戻り出来ないくらい好きだって。






勝利くんの事信じなきゃ。

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ちぃ - ほんとに面白くていつも楽しみにまってます!できれば勝利くんと戻ってその先の話とかまでみたいです。更新たのしみにしています頑張ってください! (2018年3月16日 15時) (レス) id: 83fb120dea (このIDを非表示/違反報告)
piyopiyoppp0317(プロフ) - 戻っても幸せになれないと思います…。 (2018年3月16日 14時) (レス) id: 9319dd29f1 (このIDを非表示/違反報告)
Puuu.(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!その言葉も嬉しいです!そうですね...。これからも続きをお楽しみください! (2018年3月16日 14時) (レス) id: 30daf6edb8 (このIDを非表示/違反報告)
Puuu.(プロフ) - piyopiyoppp0317さん» なんとか聡くんに戻ろうとしてるんですよね... (2018年3月16日 14時) (レス) id: 30daf6edb8 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 途中の展開にすごく驚いて主人公ちゃんと一緒にひどく傷ついたりしてました( 笑 )でも勝利くんの本当の思いがやっとみんなに知ってもらえて少しホッとしました…けどやっぱりこのままの勝利くんは可哀想過ぎて胸が痛いです、、これからどうなるのかドキドキです、! (2018年3月15日 22時) (レス) id: 51c26bd1a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Puuu. | 作成日時:2018年3月10日 0時

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