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#186 ページ36

沙絵さんを抱きしめる勝利くんを見てしまい、


逃げるように走り去ってしまった私は、家に着いてもどうしても信じられい気持ちと、


苦しくて苦しくてどうにかして欲しい思いで勝利くんに電話してしまった。






迷惑そうに電話に出た勝利くんの声を聞き、


さっき見た光景が何かの間違いではなく、真実なんだと思い知らされる。






でも、どうしても顔を見てちゃんとした説明して欲しくて、食い下がると、明日の朝ならと会う約束してくれた。








.









次の日の朝




マンションに着き 緊張感が増す。





インターフォンを躊躇いながら押す指が震えた。







”はい”





と、オートロックが解除され、自動ドアが開いた。






彼の部屋に入ると、玄関さきで言われる。





勝「んで?なに?健人くんに聞いたんでしょ?
あれが全てだよ。俺から話す事はもうない。」






堪えていた何かが途切れそうになる私。






『そんな話 信じられないよ。今までの事が全部嘘だったなんて、信じられない』







必死に泣くのを我慢して、絞り出すように紡ぐ言葉達。






そんなのお構い無しに 彼の冷たい視線が突き刺さる。





勝「悪いけど 本当なんだよ。もう健人くんにバレちゃったし、ゲームオーバー。
俺たちはただのバイト仲間。もう気安く連絡もしてこないで?
俺には、沙絵が居るから、正直お前に来られても迷惑。」






本当に、本当なの?




今まで私にくれた言葉、優しさ、振る舞いのすべてが嘘だったなんてどうしても思えないよ。





でも……




やっぱり、沙絵さんのこと思い続けてきた勝利くんにとっては、



私は沙絵さんの代わりに過ぎなかったのかな?









『沙絵さんとはいつから?』







勝「ん? あの誕プレ選びに行って偶然会った日から」






沙絵さんの出現で状況が一気に変わってしまったのかもしれない。







初めて会った時のような彼の冷たい態度に心が壊れそうになる。






『そっか………。ひとつ聞いていい??』





これだけ聞きたい。







勝「なに?」







『正直に答えてね』






勝「うん」






『私のこと好き?嫌い?友達としてじゃなくて』








”好き” じゃなくてもいい。




”好きだった” って言ってくれたら救われるよ。





お願いだから言って欲しい。

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ちぃ - ほんとに面白くていつも楽しみにまってます!できれば勝利くんと戻ってその先の話とかまでみたいです。更新たのしみにしています頑張ってください! (2018年3月16日 15時) (レス) id: 83fb120dea (このIDを非表示/違反報告)
piyopiyoppp0317(プロフ) - 戻っても幸せになれないと思います…。 (2018年3月16日 14時) (レス) id: 9319dd29f1 (このIDを非表示/違反報告)
Puuu.(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!その言葉も嬉しいです!そうですね...。これからも続きをお楽しみください! (2018年3月16日 14時) (レス) id: 30daf6edb8 (このIDを非表示/違反報告)
Puuu.(プロフ) - piyopiyoppp0317さん» なんとか聡くんに戻ろうとしてるんですよね... (2018年3月16日 14時) (レス) id: 30daf6edb8 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 途中の展開にすごく驚いて主人公ちゃんと一緒にひどく傷ついたりしてました( 笑 )でも勝利くんの本当の思いがやっとみんなに知ってもらえて少しホッとしました…けどやっぱりこのままの勝利くんは可哀想過ぎて胸が痛いです、、これからどうなるのかドキドキです、! (2018年3月15日 22時) (レス) id: 51c26bd1a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Puuu. | 作成日時:2018年3月10日 0時

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