Sugar Rush６[Shori.S]

#176 So side ページ26

僕の目を見て、沙絵が口にした。









沙「抱いて欲しいの」







！？！？！




は？


え？




ちょ、




危うく口に含んだカルピスを吹き出すところだった！！









聡「おっ おまっ！な、な、なに言ってんの？？」




まっすぐ、真剣な面持ちで僕を見据える。








聡「冗談、でしょ？笑」



軽く受け流したい。





沙絵は静かに首を横に振った。





嘘でしょ？






聡「な、なんで？？」






沙絵「私は汚れてるの。汚れてるから…」





そう呟くと、今にも泣き出しそうな顔になった。


さっき 吹っ切れているように見えたって思ったのは撤回。






全然吹っ切れてないじゃん？






聡「大丈夫だよ？ね？沙絵は汚れてなんてないよ？」





優しく諭す。

可哀想に。


罰が当たったなんて言ってたけど、やっぱトラウマになるよね。


あんな酷いこと。







僕の想像を遥かに超える傷を負ってるはずだよ。





でも、なんで僕なの？




沙「私 怖いの。汚れてる私は、このまま 何もなく人生終わって行くんじゃないかって…。
でも、聡に抱いて貰えたら、変われる気がするの。聡色に塗り替えてほしいの」





可哀想だけど、


なんで僕？







聡「...勝利じゃなくて、僕なの？」





恐る恐る聞いてみる。







今度は静かに頷いた。







えー！！！！


聡「なんでー！！！？」





沙「好きだから」




聡「勝利が？」









汚れてるから、好きな勝利じゃなく、僕にって....


えーーーーーっ？！


嘘でしょ？！








沙絵、僕を指差してるんだけど！！





ほんとに？！





聡「ぼ、僕？」



沙絵「うん」




聡「嘘でしょ？」






沙「聡が好きなの。ずっとずっと好きだった」







軽くパニック。



てか、沙絵が僕を好き？？









僕だってあの頃、沙絵が好きだったよ。



でも、沙絵は勝利に告ってたじゃん？





ずっと3人一緒に居ようって言ってたくせに、

”私、勝利くんが好きなの”って、僕に言って来たじゃん！







じゃあなんで勝利に告ったわけ？



意味がわかんないよ。






って、今更もう良いんだけどさ。









沙「私、勝利くんのこと、利用してた。勝利くんのことが好きっていったら、聡は、私を聡のものにしてくれると思った。でも、あんなことになっちゃって...。だから、、、抱いて欲しい」







はっ！


無理だ。

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