41話 ページ43
一郎side
今日は朝から仕事を休み、弟達とお見舞いに来ている
面会するために入口のカウンターへ行って手続きをし、エレベーターに乗ろうとすると左馬刻たちが降りてきた
恐らくはAの病室から出てきたんだろう
「クソ偽善者の山田一郎がなんでこんなとこにいんだよ」
「それはこっちのセリフだよ左馬刻」
すれ違うときに交わした会話はなんとも皮肉なものだろう
エレベーターで8階へ登り廊下を歩いていくとAのいる病室が見えてきた
「お邪魔するぜ乱数」
「お、お邪魔しまーす」
「失礼します」
入っていくと未だに眠っているAの横で椅子に座りながらぐったりとしている乱数を見つけた
いつ目覚めるかわからない彼女を迎えるためにここ何日も寝ずに起きていたんだろう
目にはくまがはっきりとある
「いらっしゃい！一郎と弟君達」
「まだ起きねえのか」
つらそうな顔で頷く乱数になにかしてあげられないかと考えるが思いつかない
「Aちゃん…いつまで寝てるんだよ…」
「Aさん、起きてください」
二郎と三郎も心配なようでAに話しかけるがまぶたを閉じたままピクリとも動かない
乱数にとって唯一の希望はホルター心電図が示す心臓の脈拍の値だけだ
「落ち込むな乱数、お前が辛いのは分かる。だが、お前が笑顔じゃなきゃ元も子もないぜ」
「そうだよね一郎…」
ふと視線を棚の方へ向けると退院祝いのときに俺達がプレゼントしたものが綺麗に並べられている
「乱数、あの棚のものって…」
「そうだよ、みんながAにあげたプレゼント。手術を受ける前にさ、これがあるとみんなに守られてる気がして緊張がほぐれるんだって言ってたんだよね。だから必ず戻ってありがとうって伝えたいって…」
乱数の目から一粒の涙が落ちた
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千(プロフ) - 女王さん、コメントありがとうございます。大丈夫ですよ。謝らないでくだいね。体調に気をつけて無理せずに応援しております。上から目線になりましたね。こちろこそ失礼しました。 (2021年5月4日 19時) (
レス) id: 2ac717d38f (このIDを非表示/違反報告)
女王(プロフ) - 千さん» 待たせてしまって申し訳ありません。精一杯がんばります！ (2021年5月4日 19時) (レス) id: c75b1bd3e5 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - 乱数の気持ちが伝わってきます。目覚めてほしいです。更新ありがとうございます。ご自分ペースで大丈夫ですのでゆっくり更新してくだいね。いつまでもお待ちしています。頑張ってくだいね。これからも宜しくお願いいたします (2021年5月4日 17時) (レス) id: 2ac717d38f (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - 全ビジョンが 集まって夢主ちゃんの手術を待って又寂雷先生も凄いです。とっても伝わりました。良かったです。更新ありがとうこざいました。これからも無理せず頑張って更新お願いいたします (2021年4月20日 19時) (レス) id: 2ac717d38f (このIDを非表示/違反報告)
女王(プロフ) - 千さん» こちらこそ応援ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします｡ (2021年4月1日 18時) (レス) id: 4e621493df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クーカー | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mmyu671
作成日時：2021年2月10日 17時
