抗います 弐【鬼滅の刃】

第陸拾弐話 ページ25

愛霧「し、芝居！？じゃ、じゃあ優香はどうしてよ！！アタシが操ってたのよ！？」

『操られてたら芝居なんか出来ねぇだろーが』

桃原さんは信じられないといった表情で神崎さんを見た。

横顔でも神崎さんって綺麗やなぁ…

神崎「フリですよ。流石に監視の術は解けませんでしたが、Aさんと話し合って、利用させて貰いました」

そう

実は神崎さんも、桃原さんと同様、一時的に柱の位に置いただけの者だった。

但し経緯は桃原さんとは全く異なる。

柱として就任する前、神崎さんは桃原さんと遭遇し、この術を掛けられた。

しかし偶然か、桃原さんの操られる術には掛からなかったらしい。

神崎さんは桃原さんの裏切りをお館様に報告する為、桃原さんに従順なフリをし、お館様に報告。

ついで、桃原さんが数字持ちであったため、普段は巧妙に隠れている桃原さんを誘きだすことを提案。

神崎さんは桃原さんに私を陥れることを命じられていたため、桃原さんの目的は私への復讐であることも知っていて、それを利用しようと。

あの、もっと申し訳ないことをする発言は、フリでも私を虐めるので、それに繋がるってわけ。

当初は私と神崎さんだけでこの作戦を実行しようとしていたらしいが、私が柱全員で行うことを提案し、柱総動員で芝居。

一部、芝居の出来ない人には黙ってて貰った。

例

甘露寺「A、ちゃんなんか…う、ううううう…出来ない！！私、とてもAちゃんを罵れないわ！！」

冨岡「…あまり、話すのも罵るのも得意じゃない…」

時透「桃原…？誰だっけ…」

悲鳴嶼「出来ない…Aのような善良な子をどうやって罵れるのか…芝居だとしても、中々厳しい…下りるのは自由ならば、私は下りさせて貰う」

とりあえず桃原さんは簡単に誘き寄せられたし、オッケイ！！

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