京都姉妹校交流会 ページ29
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今日は京都姉妹校交流会。
俺は今死ぬほど緊張しているんだけれども、狗巻先輩がずっと背中を摩ってくれてる。
だってなんか怖い人ばっかなんですけど！！！
水色の髪の人と先生は分かる。平気。
でもあれはダメだろ。ロボにゴリラに平安貴族(違います)に魔女っ子に毒舌美人！
並べるとやっぱ怖い。
ビクビクしてパンダ先輩にしがみ付いていたら、聞き覚えのある軽快な声が聞こえてきた。
「おっまた〜！」
何やら大きな物をガラガラと押して登場した先生に、各々がバラバラな反応をする。
何かと思えば海外出張に行った際のお土産、その名も『とある部族のお守り』を配り始めた。
「そして東京都の皆にはコチラ！」
ぐりんっと音がしそうな勢いで振り返り、不気味がる釘崎。というか皆んな。
音を立てて勢い良く蓋が開き、中から飛び出したのは
「故人の虎杖悠仁くんでぇーっす！！」
「はい！おっぱっぴー！！」
「ぶふッ…あだっ」
とんでもなく衝撃的な瞬間の筈なのに、突然「おっぱっぴー！」とか言われたら笑うに決まってる。
吹き出したら釘崎に引っ叩かれたけど。
笑いを堪えて震えながら五条先生を見れば、何やらご老人に絡んでいて。
ようやく笑いの波が引いたところで釘崎に引っ張られて悠仁の元へ歩み寄った。
「おい」
「あ、はい」
箱の中で固まる悠仁へ、ガンッと箱に足を乗せながら釘崎が声を掛ける。
「何か言うことあんだろ」
ーーあ、やばい泣きそう
「生きてること…黙っててすいませんでした…」
泣きそうだと思った時にはもう遅くて、壊れた蛇口みたいにボロボロと涙が溢れて止まらなくなった。
ひっくとしゃくり上げたら、悠仁にガバッと抱きつかれる。
「わあぁああぁやっぱり！やっぱりね！ごめん一色！ホントごめん！泣かないで！？」
「オイなに泣かせてんだよ！」
「待って釘崎は姉ちゃんか何かなの？？」
「釘崎は姐さんだから…ッうぅうう〜〜」
「ああぁーーっ！！！ごめんね本当！ほんとゴメン！！五条センセーっ！！」
「ぅわははははっ！Aごめんね、悲しかったね〜嬉しいね〜。よーしよしよし」
「「「カオス…」」」
恵と真希さんとパンダ先輩ハモらないで(((
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作者名：瑠璃烏 | 作成日時：2021年4月29日 19時
