感想と反省会 ページ17
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無事に子供を(五条,伏黒が)送り届け、ビフテキか寿司かの一悶着があり、全員でタクシーに詰まって窓から入ってくる風を受けて。
辿り着いた寿司屋で皆んな仲良くもぐもぐと寿司を頬張っていると、五条が思い出したように口を開いた。
「そうだA、術式使った?銃は大丈夫そう?」
「んーと…術式は、常に3Dで空間認識する力を伸ばさないといけないかなって。あとはもう慣れかな。自分も振り回されるんじゃ意味ない」
「なるほどね。銃は?」
「やっぱりシングルアクションの銃で正解でした。あとそうだ、頼みたい物があって」
「なぁに?」
「サイレンサーって手に入りますか?」
サイレンサー?と一瞬首を傾げた五条は、一泊置いてポンと手を打つ。
「うん、問題ないよ。でも何でサイレンサー?」
「銃声が聞こえてきたら、近隣の住人さんたち怖いよなって。完全に消せる訳じゃないけど、サイレンサーあると大分違うんで」
「あ〜なるほど。オッケー、任せて」
「あざまーっす」
嬉しそうに笑うAに五条も微笑み、ちょうど流れてきたマグロへその長い腕を伸ばした。
釘崎とたわいのない会話をしながらやり取りを聞いていた虎杖が、そういえばとAに話を振る。
「あのさ、何で一色ってそんなに銃詳しいん?好きなの?」
「だってカッコいいじゃん。ほんとに趣味だよ。中学で射撃部入ってたからそこでめっちゃ詳しくなった」
「いや射撃部ある中学って何よ」
驚いた表情で冷静にツッコミを入れる釘崎にAはカラカラと笑う。
「ちなみに今日使ってた銃は?」
「SIG226ってゆーの。使い易くて好きなんだよね。グリップも握りやすいし」
「ちょっと今度撃ってみて良い!?」
「おう、良いよ。良いよね先生?」
「ん?いーよ別に。いざって時に使えたら便利だし、この際いっそ習得しちゃえば?」
それも良いかも〜!と目を輝かせる虎杖を見てAはまた楽しそうに笑い、そんな生徒たちを見て五条は優しく表情を溶かした。
記録____2018年7月
西東京市
英集少年院 同・運動場上空
特級仮想怨霊(名称未定)
その呪胎を非術師数名の目視で確認。
緊急事態のため、高専一年生4名が派遣され
内一名 死亡
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作者名:瑠璃烏 | 作成日時:2021年4月29日 19時