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* 主side *
「そんな難しく考えんでええよ。普通に凄い子が居るよって話になっただけやから。」
「凄いって僕が? え、なんか変な噂が流れてるみたいで怖い。」
「なぁなぁ!他にもいろんなこと知りたいしアップの時ペア組も!」
「わ、!」
ちょっと困惑してる僕に対してガツガツ絡んで来る石川くん。
ちょっとテンションの差がすごいや。今かなり引いてると思う。
「Aと組むの俺だからだめ。」
「あ、なに言って...!」
どう対応しようかなって思ってたらヤスが乱入してきて、むしろもっとおかしな方向へ。
確かにヤスと組むことが多いから仕方ないけど、この言い方だと助け船じゃなくて沈没船だわ。絶対に悪化した。
「はぁー? 別に決まってないやん。」
「いつも俺だし。」
「いつも!? 毎回とかずるいやん! 新入りに譲るとかないん?」
「 ! 」
べーっと舌を出して石川くんを挑発してるヤス。
普段異常に優しいし、イタズラとかされる方だから初めて見る姿にちょっと驚いた。
意外と悪い顔するんだなぁと2人のやり取りを笑いながら聞いていたら、また石川くんに話を振られた。
「なぁ、一緒に組もうや〜。」
「だから組まないって!」
「ふふっ、早くコーチの所行かないと怒られるよ?」
先に行くよと声をかけてコーチの方に向かうと、後からA待って!と言わんばかりに追いかけてくる。
2人とも前世犬とか何かなのかな? すごく可愛いけども。
「...ふぅー。」
「A、お疲れ。」
「あ、タピさん! もう練習前から疲れました〜。」
あの2人どうにかしてくださいよ〜、と泣き真似しながらタピさん(立岡さん)に駆け寄れば、軽くハグしてよしよしと頭を撫でてくれた。
撫でてくれると思わなかったから嬉しくて笑ってたら、何笑ってんのと小突かれた。
「んふふ、まさかタピさんが撫でてくれるなんて思わなかったので! 嬉しいです!!」
「! A、そんな事言ってるとまた勇人さんに言われるよ。」
「え、」
「ちょちょちょっ! 見てましたよ今の! なんすかそれ!」
「Aあんまり暴走しないで...!」
「やべ、見られてた。」
これじゃあせっかく逃げてきたのに意味ないや。
2人ともしつこいよと言えばシュンと耳を垂らした犬みたいで本当に可愛い。
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(A、俺と組も!)
((! 皓太入ってくんな!))
(えぇー? 皓太も?)
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さや - 柊樺さん» 楽しみにしてますが、あまり無理をしないで下さいね♪ (2019年3月14日 15時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» やっぱり甲子園は何かありますよね! 小話かなにかで主人公の高校時代の話を書けたらなんて思ってます! (2019年3月12日 17時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - 柊樺さん» やっぱり、あの試合でしたか! 甲子園の魔物を実感した試合でした。「勝って涙の中京大中京、負けて笑顔の日本文理」名言だと思いました。日本文理の投手は忘れましたが、中京大中京のエースは堂林さん。優勝決定時は外野手してましたが、彼はエースでした。 (2019年3月12日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます! その試合を参考に話作ってみました、さすがです!笑 リクエストなどあれば気軽に送ってください! (2019年3月11日 22時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - おはようございます。たまたま読んで、ハマってしまいました(笑) 主人公の高校時代の一戦は、日本文理VS中京大中京の決勝を思い浮かべながら読んでしまいました(時期は少し違いますけどね)。 (2019年3月11日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊樺 | 作成日時:2019年2月22日 13時