# 43 ページ48
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＊ 主side ＊
《 取りましたー！ ベイスターズ勝利！ 初のファイナルステージ... 》
《 ジャイアンツ敗れました！！》
「、終わったんだ。」
阿部さんが打った球がライトのフェンス手前で取られて試合終了。
僕たちジャイアンツのシーズンは今日をもって終わったことになる。
この間勇人さん達とご飯に行ったとき、優勝目指して頑張ろうって話していたのに僕は何もできなくて、ただ外から見ているだけ。
だから裏でベイスターズの選手とそのファンの歓声を聞いて、更に悔しい気持ちが湧き上がってくる。
「A、おいで。」
「山口さん、僕なにもっ、」
「そんなことないよ。みんな頑張ったもん。」
中継ぎとして投げ終わってこっちに戻ってきていた山口さんが僕に声をかけて呼び止めた。
みんな頑張ったけど少し力が及ばなかっただけ、そう言ってくれた。
ほら、内海さんも来たよと言われ、顔を上げればごめんなと少し申し訳なさそうにこちらを見ている内海さん。
「...無失点で山口にパスしようと思ってたんやけど、わるい。」
「いえ、大丈夫です。内海さんもお疲れ様です。」
「ははっ、ありがとう。」
先輩の内海さんとその後輩の山口さん、２人の関係はやっぱり特別なんだなって、彼らの会話を聞いてそう思った。
いいなぁと思っていれば内海さんが僕の方へ向き直って、日本シリーズ連れて行ってあげられなくてごめんと謝ってきた。
「謝らないでください！ 僕は何もできませんでしたから。」
「Aっ、そんなこと、」
「だから！...だから、僕はチームのみんなに信頼される投手になってみせます。」
僕の放った言葉に目をパチクリさせて驚きを隠せない様子の２人。
悔しいけどいつまでも引きずってられないからね！ 今日からまた練習だ。
「内海さん、まだ１年経ってないのにすごい変わったと思いません？」
「まったくやで。俺らも頑張らないとすぐに抜かされるなぁ。」
「？」
僕の前で２人だけでこそこそ話しているから何を言っているかわからなかったけど、首を傾げればなんでもないよと頭をぐしゃぐしゃと撫でてくる。みんな好きだなぁこれ。
「まぁ、負けたけどいい試合できたし、みんなで飲みに行こか！」
「A、内海さんが奢ってくれるって！」
「本当ですか！ みんなに声かけてきます！」
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(...めっちゃ来るやん！)
(誘ったのAですもん。)
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さや - 柊樺さん» 楽しみにしてますが､あまり無理をしないで下さいね♪ (2019年3月14日 15時) (
レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» やっぱり甲子園は何かありますよね！ 小話かなにかで主人公の高校時代の話を書けたらなんて思ってます！ (2019年3月12日 17時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - 柊樺さん» やっぱり､あの試合でしたか！ 甲子園の魔物を実感した試合でした｡「勝って涙の中京大中京､負けて笑顔の日本文理」名言だと思いました｡日本文理の投手は忘れましたが､中京大中京のｴｰｽは堂林さん｡優勝決定時は外野手してましたが､彼はｴｰｽでした｡ (2019年3月12日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます！ その試合を参考に話作ってみました、さすがです！笑 リクエストなどあれば気軽に送ってください！ (2019年3月11日 22時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - おはようございます｡たまたま読んで､ﾊﾏってしまいました(笑) 主人公の高校時代の一戦は､日本文理VS中京大中京の決勝を思い浮かべながら読んでしまいました(時期は少し違いますけどね)｡ (2019年3月11日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊樺 | 作成日時：2019年2月22日 13時
