頂への道のり【男主】【GIANTS】

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＊ 主side ＊





「あ、勇人さん、お疲れ様です。」



「お疲れ、結構待った？」



「いえ、こっちもミーティングあって少し遅れたんで。 ！ 水瀬くん？」




智之さんからネックレスを頂いてわちゃわちゃした後、勇人さんが拗ねてしまったのでその責任取りでご飯を一緒に食べに行くことになった。(先輩とのご飯だから別に嫌じゃないけどね。)



球場から少し離れた場所にあるお店は見た感じ和食屋さんっぽくって、中に入ればお待ちしてましたと言わんばかりに席に案内された。



個室には既に先客がいて、ジャイアンツの誰かを連れてきたのかと思えば、先程まで対戦していたヤクルトの山田さんが。





「え、山田さん？


もしかして勇人さんとお食事の約束してました？」



「してたけど、勇人さんに水瀬くん呼んで欲しいって頼んだから平気やで。」



邪魔したのではと思って聞けば、むしろ会えて嬉しいと言ってくれた。僕もお話してみたかったです。









「A、なに飲む？ お酒？」



「お茶で大丈夫です！ すみません、全てやってもらって。」



本当は後輩の僕が注文などをするべきなんだけど、全てやってくれる勇人さん。




「........... 」



「...なんや哲人。」



「いや、勇人さんがそんなこと言うの珍しいなって。」



「？ 結構こういう感じですけど、違和感あります？」



「...あぁ、なるほど。」



１人で納得する山田さん。横の勇人さんもいい気はしないけど後々分かると説明してる。僕にもわかりやすく説明してください。








「うわ〜、すごい量ですね。」



「２人の時でも食うよな？」



「そうっすね、試合終わりでめっちゃお腹すいてますもん。」



すごい量の豪華な料理が運ばれてきて、食べ切れるのかななんて思ったけど心配なさそう。






「...最近打てないっす。」



「少しスイングを見直して... 」



「........... 」



食べながら今日の試合を振り返る２人を静かに見ていれば、山田さんが何かを思い付いた様にこちらに顔を向けてきた。




「？」



「さっき公式記録見たけど、今日先発初めてなん？」



「...開幕して初の一軍先発やな。」



「！」



「げ、将来有望過ぎるほどっすね。」



「せやろ。」





こっちに問いかけてきたと思ったのに代わりに答える勇人さん。僕のセリフですよ！









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((...む。))

((...なんで頬膨らませてるん？ かわええけど。))







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