# 33 ページ38
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＊ 小林side ＊
「あっ、そうだ、まだ誠司さんに聞いてませんでした。」
まだ興奮が止まない球場のベンチでジャイアンツのみんなに、それとビジョンを通してファンの方にも自分の醜態を晒してしまった後、選手全員でロッカールームに戻ってきた。
シャワーを浴びてからノロノロと支度をし、どうせ公式写真としてまた掲載されるのだろうと少し憂鬱だなと考えているとAに話し掛けられた。
なにをと聞き返すと、今日の試合の総合評価が聞きたいらしい。
「えっと、フォークで打たれたのは事実ですし、僕的にもミスが多かったので、誠司さんの思ったこと聞きたいなと思って。」
「...まぁ全体的に良かったと思う。ストレートは少し荒れ気味でキャンプの時ほどではなかったけど、スライダーは隅の隅に投げられてたし。」
「ふふっ、僕も今日のスライダーはキレキレだった気がしたんですよ！ ストレートはもっと磨きます！！」
「...あとフォークも良かったよ、しっかり落ちてた。あの時もしっかり落ちてたけど向こうに読まれてた。」
「...そうですね、決め球として使うならもっと技術向上が必要ですね！」
こっちが言ったことにニコニコしながら聞いてる姿が尻尾を振っている犬みたいで本当に可愛い。
周りもぞろぞろとロッカールームに戻ってきてこっちを遠巻きに見ている。多分Aのことしか見えていないだろうけど。
因みに見られていることに気付いていないAは、さっきからずっと勝利を噛み締めている様で震えているし、キリッとなったと思えば周りに花が舞って見えるくらいポワポワして笑っている。
そんなAの後ろから話し掛ける人物。
「A、一軍初勝利おめでとう。」
「！ 智之さん！」
「...帰ったんちゃうの？」
さっきお先に失礼しますと一番に出て行ったはずなのに、なぜかまだいる智之。え、なんで？
こちらに向けてちょっとねと言葉を濁す智之はAの方に向き直って、細長い箱を手渡した。
周りもなんだなんだとAと智之の周りを囲ってジロジロと見る。自分も便乗して一番前で。
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(...んふふっ)
((...ものすごく幸せそう。))
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さや - 柊樺さん» 楽しみにしてますが､あまり無理をしないで下さいね♪ (2019年3月14日 15時) (
レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» やっぱり甲子園は何かありますよね！ 小話かなにかで主人公の高校時代の話を書けたらなんて思ってます！ (2019年3月12日 17時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - 柊樺さん» やっぱり､あの試合でしたか！ 甲子園の魔物を実感した試合でした｡「勝って涙の中京大中京､負けて笑顔の日本文理」名言だと思いました｡日本文理の投手は忘れましたが､中京大中京のｴｰｽは堂林さん｡優勝決定時は外野手してましたが､彼はｴｰｽでした｡ (2019年3月12日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます！ その試合を参考に話作ってみました、さすがです！笑 リクエストなどあれば気軽に送ってください！ (2019年3月11日 22時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - おはようございます｡たまたま読んで､ﾊﾏってしまいました(笑) 主人公の高校時代の一戦は､日本文理VS中京大中京の決勝を思い浮かべながら読んでしまいました(時期は少し違いますけどね)｡ (2019年3月11日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊樺 | 作成日時：2019年2月22日 13時
