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＊ 主side ＊
いや、本当にごめんなさい。無意識で低い声出してました。
お客さんには聞こえていない様だけど、横のアナウンサーは少し顔が強張っている。
「...っと、そうですね。
まずホームランを打たれた打席ですけど、あの時の配球に間違えは無かったと思っています。」
僕もあの場面なら誠司さんと同じく変化球を投げる様に指示するだろうし、
僕みたいな新人投手にこの場面を得意な球で抑えられれば大きな経験になる。
だからこそ誠司さんの指示も首を横に振って拒否した。
「...まぁ、はっきり言って僕の制球が悪かったですね。初回からミスはありましたし。
それにバレンティン選手の方が僕より技術が上だったので。」
これは間違いじゃない。僕も誠司さんは間違った判断はしていない。
ただ少し僕たちバッテリーより相手の方が一枚上手だっただけだ。
「...でも打たれたことは悔しいです。完投勝利でも悔しいです。
だからこの試合をいつまでも心に刻んで頑張っていきたいと思います！」
《 ！ ありがとうございます！
今日の試合のヒーロー、水瀬A選手でした！ 皆様いま一度大きな拍手をお願いします！》
やっぱり僕の深読みだったらしい。
アナウンサーの方も嬉しそうに返事を返してくれて、この僕の答えを待っていたのだろう。
「「「 A！！」」」
もう鼓膜が破れそうなくらい大きな拍手の中、ベンチから僕を呼ぶチームメイトの声が聞こえてきた。
お客さんに手を振りながらベンチに戻ると前で僕を待っていた様に塊ができている。
「Aっ、よくやったな！」
「ははっ、もうお前が末恐ろしいよ。」
「！ Aっ、お疲れ様！」
「えと、ありがとうございます。」
みんなが一斉に喋り出すから全く聞き取れないけど、一応感謝を述べておく。
「...A、ごめん。 それとありがとう。」
「...誠司さん。」
いろんな人からお疲れ様と声を掛けられベンチの中に入ると少し泣きそうな誠司さんがいて、僕に謝ってきた。
(...あいつ、いきなり病むんか。)
(...勇人さん、絶対にからかわないであげてくださいね。)
(絶対にからかうでしょ。)
(お前ら、静かに見といてやれよ。)
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さや - 柊樺さん» 楽しみにしてますが､あまり無理をしないで下さいね♪ (2019年3月14日 15時) (
レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» やっぱり甲子園は何かありますよね！ 小話かなにかで主人公の高校時代の話を書けたらなんて思ってます！ (2019年3月12日 17時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - 柊樺さん» やっぱり､あの試合でしたか！ 甲子園の魔物を実感した試合でした｡「勝って涙の中京大中京､負けて笑顔の日本文理」名言だと思いました｡日本文理の投手は忘れましたが､中京大中京のｴｰｽは堂林さん｡優勝決定時は外野手してましたが､彼はｴｰｽでした｡ (2019年3月12日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます！ その試合を参考に話作ってみました、さすがです！笑 リクエストなどあれば気軽に送ってください！ (2019年3月11日 22時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - おはようございます｡たまたま読んで､ﾊﾏってしまいました(笑) 主人公の高校時代の一戦は､日本文理VS中京大中京の決勝を思い浮かべながら読んでしまいました(時期は少し違いますけどね)｡ (2019年3月11日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊樺 | 作成日時：2019年2月22日 13時
