▽ another ページ28
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* 主side *
《 あっ!水瀬選手!》
ちょっと今日の服装変だったかなと思って下を見ながら通路を歩いていると前から僕を呼ぶ声が聞こえてきた。
元気な人だな、誰だろうと目を凝らして見てみるとそこには大先輩の宮本さんがいて、待たせるのは失礼だと思って急いで挨拶に向かった。あれ、これはもしかして?
「は、初めまして。今年入団した水瀬Aです。よろしくお願いします!」
《 初めまして! この間から選手たちの話に水瀬選手がよく出てくるので会ってみたかったんですよ!》
「え、本当ですか? なんか悪いこと言われてました?」
《 そんな話一切出てきてませんよ! もう、大人気らしいじゃないですかぁ〜!》
もうこれが自慢できることですね、因みに今日のテーマは自慢したい事です!と言われ、やっぱりズムサタの取材だったのかと思った。
「ふふっ、そうですね、先輩方に食事に連れて行ってもらえたことが最近の僕の自慢です!」
《 わわっ、なんて先輩想いのできた後輩なんですか! それになんだか嬉しそうですね。》
もう先輩とかジャイアンツのみんなと一緒にいれるのが嬉しいんですと伝えれば、くぅ〜!と悶えている。普通の感想言っただけなのに。
大丈夫ですかと心配の言葉を掛けていると後ろから僕を呼ぶ声。
宮本さんと2人で顔を向ければ勇人さんがこっちに向かって歩いてくるのが分かり、一緒に取材を受けることになった。
「...うーん、最近だとAが僕に泣きついて来たことですかね。」
「!! 勇人さん!」
《 え! 泣いたんですか、もうちょい詳しく!》
公共の電波使って僕の醜態をバラす勇人さんとそれを必死に引き出そうとする宮本さんが悪魔にしか見えなくなってきた。
もう勇人さん嫌いですと呟けば宮本さんが追い打ちをかけるように、嫌われましたね坂本選手、さっきはいい事言われてたのに。と言うからまた醜態を晒すはめになった。
「え、なんのことっすか。」
《 水瀬選手は先輩と一緒にいることが今一番自慢したいことらしいですよ!》
「...もう本当にやめてくださいよ。内緒だって言ったじゃないですか。」
しかも先輩とのご飯が一番嬉しいそうですよ、そう宮本さんが言った瞬間一気に周りの空気が変わった気がした。
(あ、言っちゃいけなかったんだ。)
(..........)
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さや - 柊樺さん» 楽しみにしてますが、あまり無理をしないで下さいね♪ (2019年3月14日 15時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» やっぱり甲子園は何かありますよね! 小話かなにかで主人公の高校時代の話を書けたらなんて思ってます! (2019年3月12日 17時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - 柊樺さん» やっぱり、あの試合でしたか! 甲子園の魔物を実感した試合でした。「勝って涙の中京大中京、負けて笑顔の日本文理」名言だと思いました。日本文理の投手は忘れましたが、中京大中京のエースは堂林さん。優勝決定時は外野手してましたが、彼はエースでした。 (2019年3月12日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます! その試合を参考に話作ってみました、さすがです!笑 リクエストなどあれば気軽に送ってください! (2019年3月11日 22時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - おはようございます。たまたま読んで、ハマってしまいました(笑) 主人公の高校時代の一戦は、日本文理VS中京大中京の決勝を思い浮かべながら読んでしまいました(時期は少し違いますけどね)。 (2019年3月11日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊樺 | 作成日時:2019年2月22日 13時