Honey Citrus ３

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「…お前今日ずっとそれ気にしてたの？」








私の言葉に


落ち着いたトーンで返してくる北山さん。








もう頭の中ぐちゃぐちゃで、考える力無くなってきた…。







一度スマホから耳を話して


あっちに気付かれないように深呼吸して。








「……すみません、何か力入っちゃって…っ、」









藤ヶ谷さんはちゃんと北山さんと話せ、って言ってたけど




やっぱり無理な気がする…









「あの、今日のこと…、気にしなくて大丈夫なので。お疲れ様でした、


　おやすみなさい……っ＿＿＿









「…１５分。」








「へ…？」








逃げるように電話を切ろうとしたら



不意に北山さんが一言呟いた。







…１５分？何が？









「お前んちまで駅から歩いてそんなもんだったよな、確か。」




「え、そ、そうですけど……っ、」








突然の言葉に、ワケが分からなくて。






ぼんやりしてた頭が、ちょっとずつハッキリしてきた。









「まだ駅の近くだから、じゃあ１５分待ってろ。」




「え…、何言ってるんですか…」






「だーかーら、今からお前んち行くっつってんだろ」





「は、はい…！？」








今なんて！？！？








驚いたのと意味がわからないのとで


慌ててその場に立ち上がる。









「な、何でですか…！？」






思わず理由を聞いたら









「俺が、お前と会って話したい。そんだけ。」









…キュン。







なんて北山さんに反応してる私、


ホントどうかしちゃったみたい…









「お前が嫌って言うなら行かないけど、」






どうする？なんて聞いてくるの。








ドキドキ…






スマホを握りしめたまま、


立ち上がったまま、



北山さんの言葉がグルグル頭の中回って。









「…下に降りてくので、着いたらピンポン押してください……っ、」









こんな返事しちゃう私は



北山さんに何か期待してるのかな？









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結局電話が切れた後

何だかじっとしてられなくて。








北山さん、私と会って何話すの…？








考えつつ、ひたすら食べ終わった食器片付けたり


意味もなくスマホいじってたり。









…あれ、今日雨予報だったよね？








もしかしてもう降ってきてるのかな…なんて思って

窓際へ寄ろうとしたら









＿＿＿♪♪





「！？！？」









…ほ、ホントに来た、、







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