全員集合。 ページ8
城に全員が揃った。
「何をしにこの時代に来たの?」
リヴァの質問。
「自分達はこの国を守る為にこの時代にやって来ました…が、何人か粗相をしたようで」
アルスがカインを睨む。
「うっ…」
「暗黒点ね…」
ラインハルトが続ける。
「その為に観測者に協力を要請しました…が、観測者でもどうにもならない事態だと。」
リヴァが疑問を持つ。
「観測者とは?」
アルスが質問に応える。
「紀伝に記された通り、世界の調停を行っている組織です…オブザーバーとも呼ばれていますが…」
「だから観測者…」
「僕らのいた時代では暗黒点は地形に固着して迷宮になってるよ。僕らはその迷宮から来たんだ」
「…それで消す条件はボスの排除…ね」
リヴァは考え込む。
竜界の復興のこともあるし。
常界に留まるのは無理だからなぁと…
シルヴァは魔界があるし…
「よし、防衛や迷宮の排除はアレフとクドに一任するわ、貴方達の身の回りの世話は使用人さん達に任せましょう…」
リヴァがアレフとクドを見る。
「あいよ〜」
「了解した」
二つ返事で了解してくれる二人をみて。
「僕達も戦えます!」
息子達。
「駄目よ、貴方達は私達の宝物なの、傷一つ付けさせやしないわ。」
「…でも」
カインが呟く。
「帰る場所があるって心強いものよ」
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