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青い髪の青年は目を閉じたまま 静止しその場に倒れる。
白い髪の女は目標をリヴァに替えて襲いかかる、が。
「がァァァァァァァア!!!!」
汚い悲鳴とともに頭を武器を捨て右手で抑える、
悲観そうに眉を顰める リヴァは白い髪の女の頭を撫でる。
「もう大丈夫よ、苦しまなくて…怯えなくていいのよ」
優しそうな声色にまるで聖母のように…。
ーーー抱き締める。
「あ…っ…」
声が死ぬ、白い髪の女は死んでしまった。
「な、何が…起きてるんです…」
死んだ亡骸を同じ場所に投げる。
微笑んでいる、シルヴァは恐怖で動けなかった。
あそこに居るのはリヴァだ、僕が愛した…。
「ーーー殺しちゃ…っ、殺しちゃダメだ!!リヴァ!!」
止めないと、また昔に戻ってしまう…!
「シルヴァくん!」
ルカの呼びかけと共にリヴァが背後に転移する。
「えっ…」
背後を振り向くと
敵がもう一人…。
「よくも!よくもーッ!!」
泣きながら斬りかかってくる 黄色い髪の男
「"貴方達"が先に手を出したのよ」
敵の武器を木っ端微塵に破壊する。
「お前は僕らの家族を殺した、だから!!」
黄色い髪の男は叫ぶ。
「だから、お前の大事なもの全部壊してやるんだ!!!」
レオンは苦戦していた。
(首が無い…こいつ心臓もないのか!)
胸を刺しても腕を切り落としても 鎧が動く。
鎧を砕けばいい話なのだが物凄く硬い。
そして心臓もなければ血もない。
「ゴーレムの類でもないですよ!」
エルヴェが鎧の動きを止めようと静止の札を貼り付けていたが効果はない。
「相手が悪いか…っ!」
「ーーー避けろよ!」
声がすると同時にレオンは避ける。
クドの武器アルペジオの砲撃だ
光の矢を弾の代わりに連続排出する不思議な武器で
その銃声は弦楽器のコードを抑えた状態で弾いた時のような音がする。
「何かに…刺さってる…?」
鎧の隙間の空洞に滞在する矢を見てカシュが…。
「敵の本体は鎧の中か!」
レオンが踏み出す。
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