合致 ページ27
「怖くなった…の、幸せなのが…恐ろしかった。」
黒いリヴァは涙もなく、続ける。
「失うくらいならこの手でと…でも、信じていたの…」
ベアトリーチェは呆れたように黒いリヴァを支えていた刀身を引き抜く。
「それで世界を壊したなんて…くだらない」
「馬鹿にするんですか…」
「馬鹿になんてしない、それも一つの愛だと思うし」
「周りを犠牲にするくらいなら自分を犠牲にするでしょ?貴方の女王様は。それがそこの黒い亡骸の違いだよ」
さて、と懐中時計を見るベアトリーチェ。
「なんなら全員ここで殺してあげてもいい」
赤い目が笑う、全員その場から動けなかった。
「まぁ、任務外だったらいくらでも相手になるけど…生憎、任務中なので…?」
やれやれと歩き始める、ゆっくりと…
「貴方は…誰なのよ…」
ベアトリーチェは笑う、ただ胡散臭い笑顔を浮かべて。
「さぁ、誰だろう〜、この世界には自分が誰なのか分かってる人間なんていないんじゃない?ね?」
あっ、そうそう…とベアトリーチェは手を叩いて。
「じゃあ、帰るわ…疲れたし、」
ベアトリーチェは何処かへ転移する、置き土産を残して。
「ここ何処なの!お父様〜!お母様の所へ帰して!!!」
金髪の女の子。
「なぁ、あれって」
ユーリが面倒そうに指さす。
「レーナだね…。」
カインが呆れて。
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ