同音 ページ24
爆発音が遠くから響く、正しくは爆発ではなく消失なのだが…。
この際は爆発音で間違いはないだろう。
「で、どうする?」
アレフが不意に呟く、今ので23回目のどうする?だ…。
「わかった!わかったわよ!!」
リヴァが机をばしばし叩きながら立ち上がる。
「親玉を殺す!それでいい?!」
子供達は何か知っているようだったが話さなかった。
「でも、どうやって探すんですか?もしかして誘い出すんですか?」
誘い出す…方法がない。
「片っ端から潰すとかか?」
クドが呆れながら。
「それでは見つかる前に草臥れてしまうな…」
レオンがため息混じりに答える。
「じゃあ、シルヴァとリヴァ様が暴れるというのは如何でしょうか…仮にリヴァ様とシルヴァ様の不死性の性で暗黒点が発動しているとなると…」
「それよ!」
ビシッと指を指す。
「殺し合うんですね!!」
呆れてものが言えない御一行。
此処は、何処だろう。
暗い、ただ暗く。
誰か隣に居たはずなのに、誰もいない。
「あぁ…くらい…さむい」
一面の黒。自分でさえ黒い様な気がしている。
誰の為に、殺めていたのだろう。
誰の為に、守っていたのだろう。
もう分からなくなってしまった。
「起動、起動、起動。」
もうナイ右腕、もうナイ。
アイツを殺す時に撃たれてしまった。
痛みすら感じなくなった体は管に繋がれている。
これでは幼い頃と同じではないか。
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