呪刻 ページ14
「おい!」
ベアトリーチェとアレフの間に仁王立ちするリヴァ。
振り上げる大剣…。
「…危ないだろ…?お前はいつもそうだ…」
正気に戻ったアレフは冷や汗が地面に落ちると同時に床に倒れる。
「…私のアレフに手を出そうもんなら…!」
「いやいや!お姫様と戦う気はないの!ね?ダンテ!」
「…観測してみろ、ベアトリーチェ。」
ベアトリーチェはアレフの方を向くと驚いた様に目をぱちくりさせる。
「どういうこと?イーター反応ないよ?」
「ははっ、面白いな!この人間克服したぞ!」
ダンテが笑い出す、ベアトリーチェはこのぶっきらぼうな人笑うんだ…と思っていた。
「後は呪いか…時関係の呪いは解けないな…諦めろ…そいつから魔力が消える事はもう無いだろうな」
「よっこいしょ!」
アレフを担ぐベアトリーチェ。
「ベッドに運ぶよ〜、起きて床はちょっと私も嫌だから〜」
「暴走、か…」
月明かり、今日も雲ひとつない空…。
アレフから魔力が消える事はもう無いと言われたけど、暴走する事はあるだろうから気をつけろと言われた…言われてしまった。
「…貴方がレオンの味方をしたの、何となくわかる気がする…」
アレフの頬を撫でる…
貴方が何度もやり直しているのなら、私に何回出会って、何回サヨナラをしているのかなんて到底、理解できないんだろうな。
「でも、何回やり直しても…貴方の帰る場所は此処…かな」
目を開ける、ゆっくり…。
「お前が、傷ついたらどうしようって…思った…また、俺のせいで泣かせてしまったな…」
「そうね、貴方のせいね…」
「好きだから、泣かせたくない。お前を…」
「アレフから好きって言ってくれるのは…珍しいわね。」
「最初の世界は、リヴァがまだ魔剣になる前だった…」
「へぇ…」
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