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探索 ページ49

「…(墓だ…)」
大分歩いてみたら 集合墓地に着いた
真ん中には大きな黒い柱が建っている
「…父さんと母さんの名前だ」
黒い柱に書かれた文字は鼓動を撃つように青白く光る
御墓参りが済んで 此処から去ろうとした時
リヴィアが「終わったの?」と
入口で待っていたみたいだ
「はい…随分待たせたみたいで」
リヴィアは左手をひらひらさせて「別に構わないさ」と言ってみせる
リヴィアを無視して先に歩くと
リヴィアが引き留めるように「宮仕え辞めて此処に住んでもいいんだよ」と僕に告げる
後ろを振り返ると男装を解いた、いつも通りのリヴァが微笑みながら立っていた
僕は困ったように笑い返して「やめておきます」と返答する
「…私が貴方を縛り付けておく理由はもう無いわ だから 遠慮とかじゃなくて…」
僕は彼女の赤い目を見つめて「遠慮とかじゃなくて、貴女の傍に居たいんです リヴァが僕と一緒にいたくないなら…」
「一緒にいたいよ!!でも…」
「僕が人だから…ですか?」
リヴァは不死だ、そして 僕は人
「それでも…、僕はリヴァに看取られながら死ぬのも悪くないかなぁって思いますよ…悪いですけど」
「よし、なら今死ね見ててやるから」
鬼の形相のアレフが何故か背後で大剣を構えている
「今大事な所なんですけど…!?」
ルクスがリヴァの前に立って「リヴァちゃん!シルヴァくんはもうダメだ!」
とか言ってる
リヴァは困惑している
問答無用に切りかかってくるアレフ その斬撃を軽々避ける僕
「アレフ!顔怖いですよ!?いつにも増して!!」
王国の城の方から何かが飛んでくる
コインが地面にめり込み煙を上げている
城の国が見渡せる塔ではレオンが舌打ちしながら「避けやがった…次は当てる」と コインに重力魔法をかけて飛ばしていました
と、いうか…アレフってあんなに熱い性格だったっけ…リヴァが笑う 僕も笑っている
それで 今は良いよね

村からの帰り道
僕は何気なくアレフに聞いてみた
「アレフはリヴァの事好きなんですか?」
幸いリヴァは少し離れた所でルクスと話している
アレフは少し悩んだ所で口を開く「妹、みたいな感じだな…」
「妹ですか〜」
「あぁ、そう思うとシルヴァも弟みたいな…」
「じゃあ、お兄ちゃんって呼んであげますね」
「やめろ」
「え、なんですかお兄ちゃん」
「やめろ!」
ルクスとリヴァがこちらを見て笑っている
今夜の月は蒼い

【次回予告】次回はルクスくんのお話…彼の過去を書きたいと思います!

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設定タグ:創作 , 恋愛 , 戦闘   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:夢無 | 作成日時:2016年11月7日 16時

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