Treasure's Butterfly

始まり ページ2

マネージャーに午後から大事な話が有ると言われ
会議室のドアを開けた私


そこには何故かTREASUREのみんながいた



「.....あ、あにょはせよ」



驚いたがいつもの癖だろう
自然と挨拶は出た


よく見るとマネージャーの他にも
プロデューサーさんがいた
私は悟った これは重大な話だと



PD 「お前にはTREASUREの新メンバーとなってもらう」


「......は？」



口もだらしなく開いたまま思わず言ってしまった



「あ、あに、どういう事ですか？ 」



どうやらPDの話によると最近TREASUREの人気が下降気味で注目を浴びる為に紅一点の新メンバーを追加するつもりらしい



「そんな事したらファンがもっと離れますよ！」


PD 「それはお前次第だ。1年間試してダメだったら脱退させる。」



焦る私に淡々と話すプロデューサー
第一にメンバーは納得しているのだろうか
会社の言われるがままに違いない



「断ります！」



PD 「ダメだ。入らなければクビにする」



さも普通のように脅しをかけてくる
アイドルの夢は譲れないが
かといってこの話を呑む訳にもいかない
そう必死に考えていたらある一言が放たれた



HR 「......とりあえずやってみれば」



そこで初めてメンバーの声を聞いた



「.....っ、皆さんは納得してるんですか....？」



PJ 「うーん、納得するもなにも....」
MS 「会社が決めた事だから....」




全員 『しょうがないよね』




「......ぇえ」





予想外のメンバーの軽さで
私の意見なんか聞いてくれる訳もなく
話は進められ
結局私が新メンバーになる事に決まってしまった



あぁ、私これからどうなっていくんだろう

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