†佰参拾陸† ページ17
…………と、そう思っていた時、
静かになった筈のこの部屋に向かって、
再び直ぐに賑わしい足音が聞こえ始めた。
スパァンッ！！！！
乱「主さん主さん！大変っ！！」
獅子「主、助けてくれっ！」
『(今寝ようと思った所なんだけど…………)
どうしたんですか？私今貧血で
動けそうにないんですが…………』
乱「主にお客さんが来たんだけどっ！」
獅子「ヤバい事になりそうなんだよっ！！
主じゃなきゃどうにもなんねぇんだ！
俺が背負っていくから、
とりあえず来てくれよっ！！」
『えぇ…………』
本丸が賑やかになってくれたことは嬉しい。
…………が、こんな頻繁にハプニング起こされたら、
私の身が持たないんだが。
頭が痛くなって、口から出るのはもはや溜め息のみ。
最近色々とありすぎて、
私自身がヤバい事になりそうなんだが。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
小狐「貴様、この本丸に何用じゃ？
このただならぬ気配…………
??《…………ｸｸｸｯ随分な歓迎だな？》
小狐「私は少々鼻が聞きまする。
人に化けても無駄じゃ」
??《稲荷の所で打たれた刃はうぬであったか。
御用人はよい刀に恵まれておる。
まあよい、うぬらの主を呼び出してもらおうか》
その光景はまさに修羅場である。
玄関先にいたのは、殺気丸だしの小狐様と
おろおろしている前田様がいた。
それともう１つの影…………
そこに居たのは黒のセーラー服を纏った少女が一人。
いや、一柱がいる。
『は、橋姫様っ！？』
小狐「！
瀬《何だ？その格好は笑笑
それが神を出迎える格好か？面白い奴よ》
そこにいたのは人に化けた橋姫様。
あの貞子要素が凄かった姿から一変して、
どこにでもいる普通の女子学生に見事に化けている。
獅子王様におぶさって貰っている私を見た彼女は
愉快愉快と袖で口を隠しながら笑う。
その仕草は上品でそこだけ見ると、
やはり神様と言うのは
皆顔が整っているんだなと改めて思う。
『小狐様、お客様ですので…………』
小狐「
『橋姫様、このような姿での歓迎をお許しください』
瀬《よいよい、良いものを見させてもらった。
さて、約束を果たしてもらいに参った。
会わせてくれ、あの獅子に》
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冷泉 雪桜(プロフ) - tomo10260403さん» コメントどうもありがとうございます！薄桜鬼も読んでくださって……感謝でしかないですね！これからもよろしくお願いいたします (2019年9月17日 12時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
tomo10260403(プロフ) - 冷泉 雪桜さまの作る作品の虜になりました！薄桜鬼も刀剣乱舞も一気に読んでしまって、小説を読むのが苦手なほうなのですが、のめり込むようにするすると入ってくる文章に、夢中です！ (2019年9月16日 17時) (レス) id: f4aa91fff9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2019年9月6日 1時
