【刀剣乱舞】その縁、巡りゆく定め (ページ13)

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†漆佰伍拾弐† ”主を探して“ ページ13

大和守は顔を上げた。

意外な言葉に大和守は
立ち上がる加州に続いて立ち上がった。

大和「き、清光！？」

加州「？何？」

大和「忘れたの！？主を守ろうとして、
僕達は一度失敗しているんだよ！？
これじゃああの時と二の舞じゃないか！」

加州「………そうね」

大和「また繰り返すの！？
皆だってしってるでしょ………？

清光、得に君はいつも無茶して、
君にとって一番辛い選択を、
最後に………背負わせてしまった」

加州「安定………」

大和「僕は、嫌だ。もうあんな思いをしたくない。
皆にも、清光、にも………」

大和守は語尾に連れ、
情けなく弱々しくなる己の声に、
悔しげに俯いた。

加州はそんな大和守の肩に手を置く。

加州「分かってるよ、安定。
でもさ………そうならないように
俺は今度こそ守りたいんだよ」

大和「！」

加州「変な話………正直、嬉しかったんだ。
あの人達は、必死に自分達の命の欠片を
守った事にさ………

すれ違いであんな形にはなったけど、
それでも嬉しかったんだよ。
二人は、俺達が守るべきものを残してくれた。
だったら………俺達が守んなきゃじゃん」

加州はそう告げ、本体を持つと
全員が見える位置まで歩く。

そして赤い眼光は強い意志を見せた。

加州「皆だって、そうでしょ？
今の主に呼ばれた者、助けられた者。
ここにはこんなに仲間が集まったじゃん。

なら、力を合わせればさ………負けない。
邪神なんかに負けたりしない。

俺達だって、神様なんだから」

切国「……その通りだ。
もう二度と、繰り返しはしない。

繰り返さない為に、ここにいる。
最後まで足掻く。

九重をまず探すぞ。夜蝶の娘だ。
俺達を巻き込むまいと、ここを離れたんだろう。
俺はあいつを信じる」

初期刀の二振りの言葉に、
全員の目は真っ直ぐと前へ向いた。

士気が上がる。
次々に立ち上がり、己である命(本体)を取出し、
桜吹雪が舞い散った………

京極はその光景に目を疑う。
そこには全ての刀剣が立ち上がり、
瞳には意を決した闘志の炎が、光が見えたのだ。

切国「この刃に、命を預ける。
全て、あいつらが残した意志だ。

今度こそ必ず、守る………

皆、行くぞ！！」

「「「おおぉぉぉおおおおっ！！」」」

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