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No.54 ページ6

「な、A。昨日のテレビ見たぜ。お前また攫われるんだってな。」

「……攫われるの確定なのね。ま、相談役が勝手に言い出したんだけどね。」


「でも、行くんだろ?来週の土曜日…確か休みじゃなかったか?」


「まーね。てか、行かないとそれはそれで反感買うでしょ。」

あの宣言布告から一夜明け、私はいつも通り仕事をこなしていると、隣のデスクの同期から昨日のテレビについて話しかけられる


私は目をPC画面から逸らさず、手を動かしながら話をする。

「あ、ねぇねぇ。キッドファン達から死ぬ程妬まれるかと思っていたけどさ、なんか前回の事件を含めて、予想を反して皆受け入れているどころか、応援してくれていて、そこがかなり意外なんだけど、どう思う?」


あの晩、ネットやSNSを駆使して世間の反応を見ていたが、妬む声は完全にないとは言えないが、大半がむしろ、私とキッドの組み合わせを楽しみにしている声が多かった。


私はそれが疑問で同期に聞いてみると


「…実際本当に似合っていたし、何か…童話の世界にマジで入ったみたいに凄かったからじゃね?お前性格除けば、美人だし。」


「いや、性格除けばって酷くね?てか、皆同じ事言うね。27のおばさんのドレスきついだけだろうに…。皆優しいね。」


「27はまだ若いわ。同い歳の俺が悲しくなるからやめてくれ。年上の人達を敵に回すな。」


…何か腑に落ちないなぁ。私はなんとも言えない顔で仕事を進めていると



風「A、その昨晩の事…降谷さんに言ったか?」


いつの間にか後ろにいた風見さんにそう尋ねられる


「いや、言っていません。降谷さん、今忙しいから連絡取れる状況じゃないですよね?」

風「ま、まぁ、そうだが…。」

あの上司は今、組織の仕事で忙しい身分だし

「むしろ言わなくても有名になっているから伝わるかと思いました。ま、伝わらなくても今回の場合は言い訳出来ますし。」


私的にはあの上司が来ても来なくても私に損はないからなぁと、呑気に考えていると


唐突に、デスクに置いていたスマホがいきなり振動する。


何だろう。メールかな。私は画面を見て、そして「うわっ。」と声を漏らした

「?降谷さんか?」

そう同期と風見さんに聞かれる。そして私は無言でスマホの画面を2人に見せた

《今すぐポアロに来い。》

メールの内容はその一言だけだが、その言葉だけでも私達3人の鳥肌を立たせるのには、十分の効力を発揮したのだった。

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Kei(プロフ) - 続きが気になりすぎる!!!更新待ってます!! (5月6日 23時) (レス) @page39 id: d6b466aa56 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ - いいところで止めないで!続き待ってます! (2023年1月21日 17時) (レス) id: f76190de27 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 更新待ってます!お願いします!! (2022年9月23日 2時) (レス) @page36 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
亜莉沙(プロフ) - 続きがすごく気になりす…!!是非お願いします!!!! (2022年5月18日 2時) (レス) @page39 id: 7ba5f4dac6 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年4月26日 4時) (レス) @page39 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アレン | 作成日時:2018年5月31日 4時

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