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No.80 ページ32

「前回、キッドに攫われた際のお気持ちを教えてください。」


「そうですね、何故に私なの?ってなりましたね。でもキッドと一緒に夜の空を飛んだのは楽しかったからま、いーかなってなりました。」

「キッドが貴女に好意を寄せている件については」


「いやぁ、驚きですね。でも私はあくまでキッドファンなので。」

アナウンサーと和気藹々と会話兼取材みたいなものを受けていると、怖い顔をした中森警部と、割と怖い顔をした上司がつかつかとこちらに向かって歩いてきている姿が見える。

「あー…そろそろタイムアップみたいですね。」


「最後にキッドに一言お願いします!」


「一言…。」


…一言ねぇ…。


私は少しだけ口角をあげた。


「…また私を攫ってくれる事を楽しみにして…」


”楽しみにして待っています。”


そう言おうとしたが、身体が後ろにぐっと引き寄せられた。


「…今のこの人が言った一言はなしで。代わりに僕が。」

低めのトーンでそうアナウンサーに話しかけ、アナウンサーの人は驚きと感じ取ったのか、恐怖した顔で上司を見た。


「━━━━”覚悟しろ。”」


そう静かに言葉を発する。私達の周りだけ気温がぐっと下がった感覚に陥る

私の手を掴んだ上司は、私を引いて展示室を後にした。


「…勝手な事しないで下さい。あなたが帰って来なくて心配したんですよ。」


安室口調でそう話す上司。安室を切り替えられてないですよ。

「すみません、どうしても少しだけ見たかったんです。一人で。」


そう訳を話すと、チラリとこちらを見てから静かに溜息をついた。


「…念の為、キッドじゃないか確認させて貰いますよ。」

そう言って人の気配がない廊下の壁に追いやられ、手をつかれて逃げ道を無くされる。

「…えっと、顔引っ張るなら手加減してくださいね。」

あれ本気で痛いんだよ…。私は咄嗟に顔をひくつかせる


「大丈夫、今の貴女にはそんな野蛮な事はしませんよ。」


え、それは今この格好じゃなかったらやってたの?何それなんか普通に腹立つな…。

不満げにそう思いながらも、なら、どうやって確かめんだ?と疑問に思っていると。


壁に手を当てていた上司は、私に顔を近づける。


「えっ━━━!?」


私の首元に顔を埋めて、首元の服を口で少しだけ捲る。

本当に首当たり好きだなこの人!?


擽ったい思いをしながら抵抗出来なくていると、突然針で刺されたかの様な痛みが走る。

「…本物だな。」

そう言って顔を離した。

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Kei(プロフ) - 続きが気になりすぎる!!!更新待ってます!! (5月6日 23時) (レス) @page39 id: d6b466aa56 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ - いいところで止めないで!続き待ってます! (2023年1月21日 17時) (レス) id: f76190de27 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 更新待ってます!お願いします!! (2022年9月23日 2時) (レス) @page36 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
亜莉沙(プロフ) - 続きがすごく気になりす…!!是非お願いします!!!! (2022年5月18日 2時) (レス) @page39 id: 7ba5f4dac6 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年4月26日 4時) (レス) @page39 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アレン | 作成日時:2018年5月31日 4時

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