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No.78 ページ30

「…さっきといい…ありがとうございます。助けてくれて…。」

そう言ってチラッと横目で見ながら俺に話しかけてくる。

「…今日はとことん守る為に来ていますからね。これ位当然ですよ。」

談話室から離れ、少し離れた広間のソファーに並んで座り、話をする。

「何故安室さん…まで着替えているんですか?」

「それは、綺麗になったAさんの隣に立てる男にならないと、側で守れませんからね。」

「…あー…そうですか。」

そう言って目を逸らされる。

冗談か、お世辞…と捉えられていそうだ。

耳元に近づき、コソッと

「━━━━━━本当に綺麗だと思っているからな。」

そうちゃんと気持ちを言葉にする。すると耳まで一気に顔を赤らめた。

「…ありがとうございます。」

俺から顔を逸らしてそう呟くA。その素直じゃない所にも俺は惚れ込んだらしい。とても可愛いと思う。

「…専門外だろうに。キッドなんて。」


「…俺達にはそもそも専門外だろ。相手にしている対象が違う。」

そう呟くAに、あえて素の俺に戻りそう答える。

「…とりあえず降谷さんはカメラに気をつけて下さいね。私よりカメラに映れない立場なんですから。」

そう俺の目を見て話すAに俺は微笑みかけて

「たとえ映っても俺は何とか出来る。とりあえずお前は自分の身を守れ。俺から離れるなよ。」

…了解、と言いながら少し笑うA。その姿もとても妖艶に見える。本当に見惚れてしまう。



━━━━━━━━━━もし、今日…キッドにこいつを…Aを盗られたら…こんな風に…



…いや、考えるべきではない。というより…”もしも”はありえない。


泥棒なんかに盗ませるか。絶対に





「…あの…安室…いや降谷さん…?どうしました?」


Aの声でハッとなる


…あぁ。心配そうに俺の顔を覗き込む。その顔も仕草も、身体も、微かに香る甘い匂いも全て…



”俺の物にしたい”


早く…早く…俺の物に…。



「…何でもないです。さて、そろそろ戻りましょうか。中森警部も心配しそうですし。」


さ、行きましょ?と言って俺は立ち上がり、Aに手を差し伸べた。

「…エスコートされるの慣れないですね…。なんか。」

「ふふっ、ならゆっくりでいいので慣れて下さい。」


俺は笑みという仮面をつける。


奥の俺の醜い俺(欲)を悟らせない様に…。

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Kei(プロフ) - 続きが気になりすぎる!!!更新待ってます!! (5月6日 23時) (レス) @page39 id: d6b466aa56 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ - いいところで止めないで!続き待ってます! (2023年1月21日 17時) (レス) id: f76190de27 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 更新待ってます!お願いします!! (2022年9月23日 2時) (レス) @page36 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
亜莉沙(プロフ) - 続きがすごく気になりす…!!是非お願いします!!!! (2022年5月18日 2時) (レス) @page39 id: 7ba5f4dac6 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年4月26日 4時) (レス) @page39 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アレン | 作成日時:2018年5月31日 4時

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