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No.39 ページ41

「戻りたくねぇ…。」



私は鏡を見て呟いた



何かを言おうとしたあの殺人並みの色気を放っていた上司の話を無理矢理遮り、そして場を静かにさせてしまった




気まずい上にあの人の顔も今は正直見たくないが…



「そんな事言える訳ねぇよな…。」




私は酒で赤くなったのか何なのかわからない頬の赤らみを抑えるように両手で頬を抑えた



抑えた所で引かないのはわかっているが、早く引いてほしい、そう思った



「…戻るか。」



私は呟いて、抑えていた両手で頬をパチッと1回叩いた。



適当に理由つけて帰らせてもらおう。


そう考えながら御手洗を出ると、すぐ近くに壁に寄りかかってスマホを見ている上司がいた。



その姿も様になるから何なのだろうこの人は……と不満げに考えていると、私に気付いたのか、上司はこちらに近寄った


零「大丈夫か?具合はどうだ?」



心配そうな顔でこちらを見る。


いきなり御手洗にたったから具合悪くなったと捉えたのか…。


私はそう考えながら、大丈夫ですと慌てて答えた


零「ならいい。具合悪くなったらすぐに言えよ。」


そう言って上司は、さりげなく手を繋ぎ、そしてその手を引いてそのまま歩き始めた



異性と手を繋ぐ…しかも恋人繋ぎなんて、プライベートで経験ゼロの私は動揺を隠せないでいた。


恋人繋ぎは恋人にやってくれ!やめてくれ!



恋愛偏差値、最底辺の私にそれをやらないでくれ!

私は繋がれている手をチラッと見る


手を繋がれている感覚


そこから伝わってくるこの上司の体温、ぬくもり。


伝わるもの全てが私の体温を上げさせる。





……違う。この人はこの手口に慣れてるだけだ。私には非日常だが、この人にとっては"これ"が日常に過ぎない




私は思わず繋がれてない方の手を強く握り締めた。


私の中の何かが針の先を刺されたみたいに痛い。



それでも私は何故か、手を振りほどく事が出来ない。



━━━━━あぁ、やっぱりお酒は程々にしとくべきだった。



変な考えが頭を支配する







私は歩きながら目をギュッと瞑った









零「……なぁ。A。」



「えっ!?あ、はい!」


いきなり呼ばれ、我に返った私は、慌てて返事をして顔を上げる。




上司は振り返り、私の目を見て









━━━━━━━━付き合ってくれないか









そう言った

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yuyuyu(プロフ) - 降谷さん推しの自分には最高の作品です!!細かいかもですが風見くんの一人称自分ですよ! (2022年4月26日 15時) (レス) @page36 id: a946daa559 (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - souさん» お返事遅れてすみません。ありがとうございます!とても光栄に思います! (2022年4月18日 13時) (レス) id: 227d2dfa97 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 零さん素敵!!大人の魅力溢れすぎてドキドキしちゃいました♡♡ (2022年3月13日 20時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - カトレアさん» コメントありがとうございます!かっこいいって言ってくれたのが嬉しいです!!続編でも是非とも読んでいただけると嬉しいです!!本当にありがとうございます! (2018年6月1日 1時) (レス) id: ab7db67b39 (このIDを非表示/違反報告)
カトレア(プロフ) - もう、アカーーーン!!!!ってニヤニヤしすぎて叫びましたよ←零ちゃんカッコよすぎかね…… (2018年5月31日 22時) (レス) id: 6433e9a6c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アレン | 作成日時:2018年4月25日 2時

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