No.35 ページ37
━━━━━━私の上司さ、普段は厳しい人で、仕事は完璧にやる人で、キレると半端なく怖い人で…私の事をいつもからかって楽しんでいる、凄い腹立つ人で……
「……。」
あいつそう思っていたのか…。
俺は少し悲しくなっていると
━━━━でも……その割に変な所優しくて、たまに子供っぽくなって可愛い所もあって…
見たことない無駄にかっこいい…顔してたりして…。いつも振り回されていて困っていてさ。
フフッとあいつの笑う声が聞こえた
「━━っ!!」
俺は思わずビールの入ったグラスを強めに置き、片手で顔を覆った
「くそっ……!!」
完全にやられた。俺は思わず舌打ちしそうになった。
飴と鞭ってこんな事を言うんだろうな。鞭から飴を思いっきりダイレクトに食らった、そんな感じで
すっかり熱を持った顔を抑えると
風「……よかったですね。降谷さん。」
隣で風見は静かに酒を煽りながら目を閉じて笑っていた
「……お前も聞いていたのか。」
俺は顔を抑えながら、睨む様に横目で風見を見た
風「降谷さん隣を気にされている様子でしたので…。そしたらAの声が聞こえて、つい。」
そう言って静かに笑う風見。
くそ、俺より余裕な顔しやがって。
俺はムキになってビールをまた飲む
その様子を見た風見は
風「降谷さん頑張ってください。」
そう呟いた。
「……。」
それを聞いた俺はあえて返事はしなかった。
━━━━━あんたのこと応援してるからね!!
結婚式絶対呼べよな!
いや!意味わからないし!てか痛いわ!
友達と思われる女性達の泣き声と、Aの容赦ないツッコミの声
俺は思わずフフッと笑う
苦労してるな。俺はそう思い笑っていると、隣で物音が響く。
そろそろ帰るのか。あいつと店員の話す声が聞こえる
そして隣の部屋が静かになった。
しばらくして部下とAの話す声が襖の近くで聞こえる
俺は席を立ち襖の近くまで行く
━━━あ、Aも入るか?
あー…大丈夫かなー…酔いが回っちゃってるし…。
声からして入りたくない様子だったから、俺は襖を開けた
「なんだ。Aも飲んでいけよ。な?」
Aは完全に酔いが覚め、顔を引き攣らせてこちらを見ていた。
その顔は俺が聞いていたのかとか思っているだろうな。
あぁ、聞いていたさ。お前のお望み通り、たっぷりからかってやるよ。
俺はそんな事を考えながらAの手を引き、部屋に連れ込んだ
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yuyuyu(プロフ) - 降谷さん推しの自分には最高の作品です!!細かいかもですが風見くんの一人称自分ですよ! (2022年4月26日 15時) (レス) @page36 id: a946daa559 (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - souさん» お返事遅れてすみません。ありがとうございます!とても光栄に思います! (2022年4月18日 13時) (レス) id: 227d2dfa97 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 零さん素敵!!大人の魅力溢れすぎてドキドキしちゃいました♡♡ (2022年3月13日 20時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - カトレアさん» コメントありがとうございます!かっこいいって言ってくれたのが嬉しいです!!続編でも是非とも読んでいただけると嬉しいです!!本当にありがとうございます! (2018年6月1日 1時) (レス) id: ab7db67b39 (このIDを非表示/違反報告)
カトレア(プロフ) - もう、アカーーーン!!!!ってニヤニヤしすぎて叫びましたよ←零ちゃんカッコよすぎかね…… (2018年5月31日 22時) (レス) id: 6433e9a6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アレン | 作成日時:2018年4月25日 2時