【安室透】からかい上手の上司さん【降谷零】

No.3 ページ4

「んっ…。」

私はゆっくりと目を開けた

そこには見慣れた天井

そしてカーテンから明るい光が漏れている。

「朝……か。」

半分寝惚けつつ、寝たまま、スマホどこだ…？と視線を隣に移動させ、そしてスマホを探そうと手を移動させていた手がピタッと静止する

そして私の思考も停止した


………。



え？私の部屋…だよね。私のベッド…だよね。


何故か私の隣でスヤスヤとTシャツと灰色ジャージの格好の金髪褐色上司が寝ている


「………っ！？」


人は驚きを超えると声が出ないんだね。


私が固まっていると上司は「んっ…。」と何とも朝からキツイ色っぽい声を出しモゾモゾと私の後ろから腰を抱き締め、私の首元に顔を埋めた


「ーーーーーーっ！！！？」

声にならない叫びを発した

首元に上司の顔があるこの状態。金髪が首元にある為くすぐったい。

そしてがっちりホールドされてて身動きも取れない。

元々鍛えているからか力強く無理矢理離そうとするが力の差が大きくて叶わない

「あ…あの…。降谷さん…？」

失った声を何とか引き出し、起こそうと試みる

降谷さん、降谷零さんと、声を掛けても起きる様子がない。

近くに上司のスマホがあったから時間だけ見る為電源を入れた

4時丁度。全然早い。

………身動き取れないし起きないし。

色々聞きたいが私は考えるのを諦めた


……二度寝するしかないか。

そう思い目をつぶる


………って眠れる訳ないだろ。


そう思い直しパチッと目を開けた


暇だ。眠れないからこの時間とてつもなく暇。


全く起きる様子がない私の首元に顔を埋めている上司の髪をちらっと見た


「…本当に綺麗な金髪。」


暇だから髪をサラッといじった。

癖もなくサラサラしてて指通りがいい。

私は頭を撫でる

サラサラしてて触っていて気持ちいい。

…あの公安の中でも最も仕事の出来てそして尊敬もされていてその分恐れられている、ゼロがね。

ギャップにも程がある。地面とエベレスト位の差がある


「ふっ…可愛い。あの鬼上司が」

これはこれで意外な所見れて面白いわなんか。

上司を弄る事はするつもりないけど、なんかＳの気持ちが目覚めちゃいそうだ。

そう思いふふっと笑いを堪えられずにいた。


ちゅっ


いきなり私の首元に柔らかい感覚とピリッとした痛みが

そして今の音…！？


これはもしやだが…キスされた！？



私は顔を赤くし思わず声を荒らげたのだった



「なっ…！！？アンタ何してんだ！！！？」

No.4→←No.2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す