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No.25 ページ27

「ちっ…誓う…?」

私は戸惑う声を漏らす

零「……"もうキッドに会わない。もし会うとしても安室透と同伴で会う事。"」

さ、言えと目で促される

もう…言うしかない。キッドじゃなくても快斗には会える。

私は声を震わせ返事をする

「わ…わかりました。ち…誓います」

零「…俺の事は名前で呼ぶ事。零。透。それぞれちゃんと呼ぶ事。呼べなかったら罰を受ける事。」

「はっ…!?え!?」

零「ほら、早く言わないと…」


服に手をかけていた手に力が入る。


「ひっ……!わっ…わかりました!誓います!」


零「後は……もう二度と、俺の前からいなくならない事…ずっと…近くに…そばにいること。絶対に…死ぬ事なんて論外だ…。」


「…っ。」


そう言った時の上司の目


「蒼の涙…」


思わず上司の目を見てそう言う


それを聞いた上司は目を見開く


「あ…いや…蒼の涙を見た時、貴方の目の色と似てるなって…。」

悲しい色。透き通った悲しい空の色。

「……部下を無くして悲しい思いをさせない様にします。誓います。」

目を見てそう誓う。目を見開いて驚いていた上司は目を瞑り静かに笑った。

零「……よく出来ました。」


「……っ。」


その笑う顔を見て私の中の何かが締め付けられる。そんな感覚に陥った


私は思わず目を逸らす


零「……なぁ。A。こっち向け。」


顎をクイッとされ、こちらを無理やり向かされる


零「……お前は俺をどう思っているのかわからないが"俺も人間だし、男だからな。"」


「…えっ……?どういう…。」


零「さっきも言ったが足りない頭で考えろ」


そう言って私からすっと離れてベッドを降りた。

そしてクローゼットに向かい、灰色のスエットの上下セットを私に投げつける

「それでも着ろ。ドレスはその辺に置いておけ。」

風呂入ってくると言って頭をガシガシ掻きながら上司は部屋を出た。


「………。」


私はスエットを見つめた





私は今の自分の熱、感情に心当たりがある。


でもそれが本当なのか。何なのかわからず、上司の家のベッドにうつ伏せにボフッと倒れた

「バカ上司…。バカバカ言うな。」

━━━━━━━━

脱衣場に着くなりその場でしゃがみこんだ

「……はぁ。」

先程までの光景が頭から離れない


すっかり熱が上がってしまったそれを見て溜息をつく


「…"俺を見てくれよ"」


そう呟いた声は虚しく脱衣場に響いた

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yuyuyu(プロフ) - 降谷さん推しの自分には最高の作品です!!細かいかもですが風見くんの一人称自分ですよ! (2022年4月26日 15時) (レス) @page36 id: a946daa559 (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - souさん» お返事遅れてすみません。ありがとうございます!とても光栄に思います! (2022年4月18日 13時) (レス) id: 227d2dfa97 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 零さん素敵!!大人の魅力溢れすぎてドキドキしちゃいました♡♡ (2022年3月13日 20時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - カトレアさん» コメントありがとうございます!かっこいいって言ってくれたのが嬉しいです!!続編でも是非とも読んでいただけると嬉しいです!!本当にありがとうございます! (2018年6月1日 1時) (レス) id: ab7db67b39 (このIDを非表示/違反報告)
カトレア(プロフ) - もう、アカーーーン!!!!ってニヤニヤしすぎて叫びましたよ←零ちゃんカッコよすぎかね…… (2018年5月31日 22時) (レス) id: 6433e9a6c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アレン | 作成日時:2018年4月25日 2時

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