【安室透】からかい上手の上司さん【降谷零】

No.22 ページ23

「すげー！！飛んでる！！すげー！！」


快「語彙力低下してますよ、シンデレラ。」


キッドは器用に展覧会から抜け、ハンググライダーで優雅に空から逃げた


空に逃げる前にダミー人形を飛ばしていたからそちらを追いかけて行ったのか誰一人追っ手がいなく、誘拐された私は悠々と空の旅を楽しんでいた

快「どうです？夜の空を飛んでいる気分は。」



「最高！！気持ちいい！」


私は笑顔で答えるとキッドは嬉しそうによかったです。と答える


しばらく飛び続け、建設中のビルの屋上に降り立った

「いやぁ、まさか巻き込まれるとは思わなかったわ。あの予告状…私の事だったんだねー。やられたー。」


私はそう言うと





「"灰を纏う悲しきシンデレラ"

"灰を纏う悲しき"はそのヒールの事。

ナイルブルーは灰色と青が混ざった色だから
灰(灰色)を纏う悲しき(青色)って事。

シンデレラはナイルブルーのヒールを履いていたAの事。今日、その色の靴を履いているのはAだけ…。」



そう言いながら姿を見せるコナンくんと上司。



怪盗キッドは発信機を取り出し、コナンくんに投げた


コ「なんで取らなかったの？発信機。」


キ「もちろん、12時を過ぎたシンデレラをお返しする為…ですよ。そして、この"蒼の涙"もお返し致します。」


「……。」



安「怪盗キッド。Aとどういう関係だ。」



上司は私と怪盗キッドに向けてそう質問を投げ掛けた


私とキッドは顔を見合わせる。




キ「私は彼女に一目惚れしましてね。」


安「…！」


キッドは不敵な笑みを浮かべた



キ「彼女は今日来る事はリサーチ済みでして、彼女が来るなら、怪盗らしく頂こうと思いまして、彼女に靴をプレゼント致しました。」


シンデレラに"ガラスの靴を"


「親戚の子供前日キャンセルになっちゃって、行くのやめようとした時にこの靴が家に届いてね。

靴箱の底にメッセージカードがあって


"明日はこちらを履いてお越しください"って書いてあって。まぁ、暇だし面白そうだから履いていってみようかなーって。」


だから直接的な関わりは"初めて"だよ。


私はそうはっきり言った


キ「私は今夜の出会いでもっと貴方が好きになりました…。

また"満月の夜にお会いしましょう。"」



そう言って私の手の甲にキスを落とした

上司は苦い顔を見せた

そしてキッドは笑みを浮かべ姿を消した

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