虎と兎。

story.23 ページ23

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怒られるのはもういっその事どうだっていい



今はこの状況をどうするか




｢"女にうつつ抜かしてていいのか?!｣



｢…っ、抜かしてねぇだろ｣



次から次へと



スニョンに殴り掛かる男たち



私に殴りかかってくる奴がいると



すかさずスニョンが殴り飛ばす




｢下がってろって!｣



｢"女は男のケツについてればいいんだよ!｣





高笑いする男達



何それ



ずっと男に守られてろって?



そんなのおかしい



その分、傷を増やす人がいるのに



そもそも人数がおかしいんだよ



５対１??





｢…ﾊﾊｯ。男なのに男に守られてるあんた達は??｣




｢"あ?なんだと?｣



｢私が知ってるのはあんたら2人。他の3人は知らない。

2人で勝てないからそうやって人数増やしたんでしょ??

なのにそんなこと言って、恥ずかしいね｣




また、怒ってる





｢"本当にお前はムカつくなクソ女ぁ!｣



｢ｱｯﾊﾊ、お前の方がムカつくよ｣





久しぶりに頭にきた


鈍い音がして


頭がグラッと揺れた




｢…っ!今すぐ帰れ｣




｢嫌だ｣




｢"調子に乗るからだクソ女!｣




｢うるせぇよ｣




グッと拳を握り




顔面を殴った




すかさず鳩尾を蹴り飛ばした




スニョンより力はない



当たり前だけど




咳き込んで倒れ込む男




｢…俺が隙を作るから走って逃げろっ｣





私の耳元でスニョンが言った




クイッと目であっちに逃げろと合図をしてきた





だけど、私は逃げない




｢早くっ行け!｣



｢私のことは構わないで。…っ、後ろ!｣




こっちを見たスニョンの後ろに




棒を振りかざす男




｢おいっ!｣




ぐいっとスニョンの腕を引っ張り位置を交代すると




さっきよりも鈍くて重い振動が頭を伝った




｢…っい｣




グラッと視界が揺れた




｢馬鹿!!何やってんだよっ!!!｣





グッと足に力を入れ倒れないようにすると


男に殴りかかった




視界がフラフラする



グッと歯を食いしばって拳を振り上げた時



走ってくる音が聞こえた




WZ｢おい!!何やってんだよ!!｣



WN｢人数不利とかだっさいな｣




ジフンとウォヌさん?




｢来るのが遅い｣




WN｢珍しく怪我してるじゃん｣



｢うるさい｣




2人が来てからは早かった




バタバタと男たちは倒れていった



スニョン達が念を押して男達は逃げていった

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