前世は魔法使いだったんですが【HP×DC】

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｢ねぇねぇお兄さん！このわんちゃんすっごく可愛いよ！｣

うん。歩美ちゃんも可愛いよ。
いや、ロリコンではないです。

犬と猫のゾーンでは子供たちが犬を触れるスペースを囲んでいた。

犬の種類は…トイプードルか？

とにかく犬も一生懸命撫でてもらおうと柵に足をかけて立っている。

確かに可愛い。


｢そう言えば、Aお兄さんってイギリスに住んでたの？｣


突然振り返って話しかけてきたGeniusboy
いや、何故わかったんだGeniusboy

｢Why?｣

｢だって動物園で雨が降ってきた時にAお兄さん、[It’s raining cats and dogs.]って言ってたでしょ？あれって、イギリスのスラングだよね？どしゃ降りって意味の｣



｢Yes. I lived England. You are really smart.｣
(その通りだよ。僕はイギリスに住んでたんだ。君は本当に賢いね。)

すごいや。
小学１年生がイギリスのスラングを知ってるだなんて。

あ、スラングっていうのは日本で言うことわざみたいなものなんだけどね。
その国特有の言い回しってやつだ。


｢ありがとう。でも、おかしいよねぇ｣

｢何がおかしいんだい？コナンくん｣

安室さんまで会話に入ってきた。
気にしないようにしてたのに…。


｢そのスラング、もう10年以上前から使われてないみたいだよ。どうしてAお兄さんが知ってるの？Aお兄さんが小さい頃からイギリスにいたとしても、両親はそうじゃないよね？｣


｢HAHAHA！｣

そうか。
もうそんなに使われていないのか。
Geniusboyは僕のことを年寄りだって言いたいのかな？

｢A British friend used it.｣
(イギリスの友達が使ってたんだ。)




自分も使ってたけどね。
前に生きてた時にはガッツリと。



｢じゃあ、向こうのお友達がスラングを使っていたのかい？｣

安室さんが聞いてくる。


｢Yes‼｣



そうか。
だから見張られてたのか。

あの目も、そういうことか。


僕が年齢詐欺をしてるとでも思ったのか。

それを言うなら君の方が疑い深いけどね。
Geniusboy


この頭脳で1年生やってるのは勿体無いと思う。

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