見られた ページ8
.
あの日から、数日。
私は洗濯物を取り込むために、自宅のベランダに出ていた。
『…あ』
ホークスさんに借りた服。
それに鼻を近づけて、スン、と匂いを嗅ぐ。
私が使っている、ラベンダーの柔軟剤の匂い。
『へへ…私の匂い』
何というか、
…私だけの特権、みたいな。
なぜか、少しだけ嬉しくなった。
『…何してんのさ、私…』
「…本当に、何してるんですか」
『ひぇ！？？』
声のした方を見ると、口元を少しニヤケさせているホークスさんが浮いていた。
『なっ、な、な！？』
「いやぁ、そろそろ良い頃かなって思って」
『…見てました…？』
「バッチリ」((ﾆｺ
終わった
気持ち悪いって思われたよね！？
私が落ち込んでいると、ホークスさんはやがて「はははっ！」と声を上げて笑い出した。
『えっ』
「いや…気持ち悪いとか思うワケないでしょ？逆に嬉しかったし」
「服、貸してください」と言われて渋々パーカーを手渡す。
と、ホークスさんがそのパーカーを力いっぱい抱きしめた。
え、何してんの←
「Aさんを抱きしめてるみたい」
『あ〜…本物はこっちですよ？なんて…？』
「お、そうでした」
ふにゃ、と目尻を下げて笑うホークスさん。
とりあえず借りた服を彼に返し、立ち去ろうとした時だった。
「…ねぇAさん、今から出かけられます？」
『へ？』
「ちょうどお昼時なんで、ご飯行きませんか？」
『……え？』←
「ちょ、聞いてます？」←
いいえ聞こえません←
私がどう答えようか迷っていると、先にホークスさんが口を開く。
「じゃあ準備が終わるまで待ってるんで、家入れてくれません？」
…まぁ一般人のベランダでNo.2ヒーローが待っていたら、近所の方に変な目で見られるだろう。私は仕方なくホークスさんを家に入れたのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 763人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜空 - これCV中村悠一だもんなぁそう聞くとﾁ━━( ꒪⌓꒪)━━ﾝ･･･ (2022年9月5日 15時) (
レス) @page30 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！ベタ甘なホークス良きです(*´ω｀*)続きも楽しみです♪ (2020年5月12日 1時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
弥悪 - うぉぉ………どうしようニヤニヤ止まんない←変態じゃないよ？！��(ﾟДﾟ) (2020年4月30日 21時) (レス) id: fe502d7723 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - まさかの展開にドキドキハラハラしました…！！ すごい展開…！続きや新作も楽しみにしております(*´ω｀*) (2020年4月25日 1時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
玲音 - ホークス一途.......大好きです。 (2020年4月22日 14時) (レス) id: 85bc7616b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Ramu24 | 作成日時：2020年4月7日 15時
