男性恐怖症の私が株式会社Ｓに入り、幸せな日々を過ごす予定です…。

第126話 Ｓのアーティストだけでは流石に広すぎると思うけど…。 ページ39

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友梨奈｢こちらなんですが…。｣

佐藤｢…え…。でかｯ！！｣

友梨奈｢私達、実は今使ってる実家だけで十分な広さなんですよ。ただ、今回は茉莉花さんのあの暴走を止めないとと思って、父に株をなんとしてでも買い取ってもらうように頼んだのです。｣

佐藤｢そっか。ありがとね。色々やってくれてたみたいで。｣

友梨奈｢いえ、Aさんも強がってたみたいですけど、限界来てたと思うんです。今日、化粧していましたが、よく見たら泣きはらしたあとがありましたからね。｣

佐藤｢…そっか。｣

友梨奈｢あ！中もご覧になりますか？｣

佐藤｢あ、うん。｣

私は佐藤さんを屋敷の中に入れた。

玄関からして、物凄く広いのですが、使ってもらわないと私達が困ってしまいます。

佐藤｢広いな〜、あ、なんか明るい。｣

友梨奈｢天井がふき抜けになっているのです。ですから昼間はあったかいし、夜になると星が綺麗に見えますよ。｣

佐藤｢へぇ〜！｣

友梨奈｢そして、建物自体も古くないですし…。あ、でも、部屋の数が広いんですよね…。3階建てになっているのですが、1階ずつ部屋数が14部屋あるんです。3階は何故か人部屋が広くって六部屋しかないんですけど…。｣

佐藤｢え…。｣

友梨奈｢ですので、ダンスレッスン室、歌のレッスン室、アフレコのレッスン室と使い分けていただいたり…。｣

私は玄関の奥にある部屋に行った。

友梨奈｢ここをみなさんのリビングとして使っていただくことも可能です。ここは、一番大きな部屋ですから。｣

この家の設計は、玄関を中心に、左に廊下が延び、そして右にも廊下が延びており、部屋が右に7つ、左に7つというふうになっている。そして、目の前の扉を開いたところがリビングになっている。

階段は、右と左の一番奥に行った突き当たりにある。

佐藤｢広いな…。私達だけではちょっと広すぎる気が…。｣

友梨奈｢そうなんですけど…。あの、提案があって！｣

佐藤｢？提案？｣

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