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第121話 帰る場所…。 ページ34

その言葉にさすがのみんなもざわついた。

友梨奈「何を言っておられるのですか!?」

佳美「そーよ!そんなのあんたの自分勝手な発言でしょ!?」

貴「…いいよ。佳美、友梨奈さん…。」

私は茉莉花に向き直りはっきりと言った。

貴「わかりました。」

私はその一言を言って会場を出た。

ロビーには、事務所の先輩方がいた。

貴「…。今までお世話になりました。」

佐藤「…え?」

貴「では、失礼します。」

私は一言言うとその建物を出、実家に帰った。

貴「ッ…!くっ…!うぅ…!」

私は、ベッドに入りひとりで泣いた。

いつも、私が泣いている時にそばにいてくれたのは…やっぱり翔太だった…。

貴「…。」

もう、戻ることはないだろう。私は、あっちの世界の人間じゃなくなった。

事務所においてある荷物は、もう全部処分してもらおう。私は、もう二度とあそこに行くことはないんだから。

貴「…翔太…。」

また…。独りでいることが少なかったから…。皆に出会う前の生活に戻れると思ったのに…。前までどんな生活を送っていたか、もうわからなくなった。

お腹減ったなって思ってリビングに行くと、佐藤さんとFeylanさんがご飯作って待っていてくれたり、μさんに呼ばれて外に買い物に行ったり、新田さんと一緒にピアノを引きながら歌ったり、部屋に戻ると翔太が力強く抱きしめてくれたり…。

だめだ…。どうしても元の生活に戻れない。…私には、すごく捨てるのには重い思い出になってしまった…。…私には、家族がいない。お母さんも、小さい頃になくなって、2年ほど前お父さんもなくなった。一人になった時、助けてくれたのは…。

貴「…みゆき姉…。」

私にとったら一番大切な家族…なのに…。

事務所の皆も…私の…家族で、帰る場所だったのに…。

これから私は、どう生きたらいいの…?

ベッドでいろいろ考えていると、携帯の着信がなった。

友梨奈さんからだった。

私が出ていった後、パーティーはすぐに終わったらしい。佳美が誤解をとこうと事務所の人たちがいるロビーに行くと、もう誰もいなくなっていたと…。

そして、明後日に〇〇事務所にこい…と…。ここの事務所、茉莉花の事務所…。ここで決着をつけるってか。

いいよ。私が負けてあげるから。

第122話 決着の日。→←第120話 翔太…。



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設定タグ:株式会社S , 蒼井翔太 , 最先端の消しゴム   
作品ジャンル:恋愛
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最先端の消しゴム(−_−;)(プロフ) - みれぃさん» コメントありがとうございます!!Twitterのアカウントは「@ASHOWT」か、最先端の消しゴムでやってくれたら出てくると思います! (2016年1月9日 22時) (レス) id: ce180c9265 (このIDを非表示/違反報告)
みれぃ(プロフ) - いつも読ませてもらってますー!! これからも更新頑張って下さいー もし、よかったら、Twitterのアカウントとか教えていただきたいです!! (2016年1月9日 22時) (レス) id: 5e7f49e174 (このIDを非表示/違反報告)
Ria(プロフ) - 凄いです! (2016年1月9日 20時) (レス) id: 814316926e (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム(−_−;)(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます!!!ほかとは違いますか!?私もよくわかってないのですが、いつの間にかこんなふうになっちゃって…笑 (2016年1月9日 20時) (レス) id: ce180c9265 (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム(−_−;)(プロフ) - あやめさん» ありがとうございます!!そう言って頂けて嬉しいです! (2016年1月9日 20時) (レス) id: ce180c9265 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年12月10日 19時

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