男性恐怖症の私が株式会社Ｓに入り、幸せな日々を過ごす予定です…。

第116話 新しい仕事！ ページ29

次の日、翔太は元通りになり、仕事に行った。

私も今日は仕事だ。今日の仕事は違うアニメのアフレコ。佳実と友梨奈さんが一緒だから楽しみだ！

…でも、そこにはもう1人、厄介な人がいた…。

私はブースについた。

…よし！行くか！

貴｢失礼します！｣

遊澤｢あ！A！｣

友梨奈｢こんにちは！｣

貴｢こんにちは！｣

ほかの人にも挨拶で回らないと！

貴｢おはようございます！株式会社Ｓ所属のAAです！よろしくお願いします！｣

人１｢よろしく！｣

この調子で出演者さんに挨拶に行った。

そして…私が苦手な人の元に…。

貴｢おはようございます！！株式会社Ｓ所属のAAです！よろしくお願いします！｣

｢よろしく〜。｣

名前は雪城茉莉花(ゆきじょう まりか)

友梨奈さんより一つ上の企業のお嬢様で、周りからもあまりいい噂は聞かない。半年ほど早くデビューしたらしい。演技も、どちらかというと佳美や友梨奈さんの方がうまいらしい。

挨拶が終わったところで、監督がブースに入ってきた。

監督｢これから、説明を始めます！｣

この物語の主人公は友梨奈さんがつとめる。

私はその主人公の友達役で、出番の多いやくだ。

ただ、茉莉花さんが演じる役は、主人公の姉で、そんなに出てこないらしい…そして、茉莉花さんは、1度、この私がやる役を、オーディションで受けたらしい…。嫌な予感しかしない…。

その日は、順調にアフレコが進んでいった。

監督｢はい！オッケー！｣

全｢ありがとうございました！｣

…ふぅ。

友梨奈｢お疲れ様でした！Aさん！｣

貴｢あ、はい！お疲れ様でした！！｣

友梨奈さんと話していると、後ろから声がした。
茉莉花さんと、その連れの2人の人が話していた。

茉莉花｢何あの子、むかつくんだけど。私が受けた役をとって、しかも全然うまくないじゃん！信じらんない！｣

連れ人１｢そうですわね。茉莉花様の方がもっとうまくってよ！｣

連れ人2｢あの子、茉莉花様より後輩でしょ？なら、先輩の役をとったらどうなるか、教えて差し上げたらいかが？｣

茉莉花｢それもそうね。｣

…まずい…！

貴｢お疲れ様でしたー！お先に失礼します！！｣

私はその日は、逃げるようにブースを出た。

第117話 はぁ…。→←第115話 風呂風呂〜！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す