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それにしてもAヌナ、僕たちとの繋がりも全て切って行ってしまうのか。
なんだか少し気の遠くなるような思いもする。
そういえば結局、Aヌナは誰が好きだったんだろう。
僕の知ってる人じゃないといいな。
ヌナの語り口では関係が破綻してそうだったけど、恋愛なんてものは往々にしてどうにかなるものだ。
もしかしたら速報と一緒に恋愛報道も出てきたりなんかして……と思っていたけど、皆の様子だとそんな事もないらしい。
まあでも、Aヌナの好きな人はさぞ完璧な人間なんだろう。
ジャニヒョンより背が高くて、テイルヒョンより歌が上手くて、クンヒョンより料理が上手くて、チョンロよりお金持ちで……うーん、こう上げるとキリがないな。
まあとにかく、僕と同じくらいには純粋で良い人だったらいいと思う。
同学年に、雄の最高峰とかなんとか言って持ち上げられてるジェヒョニヒョンや、可愛いの権化であるウィンウィニヒョンがいても、何一つ波風が立たなかったAヌナの事だ。
いや、まあ……
あの辺りは本人たちに全くその気が無さそうだったからアレなんだけど……
とにかく、相手のスペックにはとても期待できる。
それとは別に、そいつを一発殴らなきゃ気が済まない。
ユタヒョンは言わないだろうけど、付き合いの長いテンヒョンやマクヒョンなんかはヌナの好きな人の事を知ってたりしないのかな。
ユタヒョンの周りにどんどんと人が集まっていくのを見守りながら、隣に座ってずっと動かないマクヒョンに声を掛けた。
「ねえ、マクヒョン。ヒョンって実はAヌナから何か聞いてないの？ほらあの、今すぐ僕たちが復讐しに行かなきゃいけな、い……ヒョン？マクヒョン？」
努めて明るい声色でそう言いながら横を向くと、ヒョンはわずかに口を開いたまま固まってしまっている。
顔を覗き込んで目の前で手を振って、ようやく僕へと視線が動いた。
「マクヒョン？」
「……ヘチャン、」
「え、あっ、うん？」
「ヘチャニは聞いてたのか？……お前だけじゃなくて、皆も、Aから、」
「えっ？」
真っ青な顔をしたマクヒョンはテーブルに肘をつけ、何かに祈るように指を合わせて前を向いた。
ここまで来てマクヒョンが言わんとしていることが解り、僕の心臓が止まってしまう。
漠然とした不安がどんどん形を成していき、確かに確信へと変わっていく。
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さっちゃん(プロフ) - 作品読ませていただきました。途中胸が苦しくなるほど、とても良い作品でハッピーエンドで終わり良かったです。またトキメキと良い意味での胸の苦しさを求めて何度も読もうと思います。素敵な作品をありがとうございます。 (9月26日 22時) (
レス) @page49 id: 585b81384e (このIDを非表示/違反報告)
ちるぬな(プロフ) - 初めてこの作品を読ませていただきました。言葉遣いからストーリー構成まで、ほんとうに好きです。素敵なお話ありがとうございます。これからまた何十回と読ませて頂きます^_^ (9月20日 21時) (レス) @page49 id: 7c0a70e250 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - はるかさん» 私こそすみません…！作品の方また楽しんでいただければ幸いです！ (2021年8月31日 11時) (レス) id: 9dd39ae13b (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - せのさん» そうだったんですね！失礼いたしました...！ (2021年8月30日 21時) (レス) id: ef764b671d (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - はるかさん» こちらこそ読んでくれてありがとうございます〜〜！！Twitterはしてないので教えられず……！ (2021年8月30日 16時) (レス) id: 01bd2f8507 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2021年8月2日 0時
