元ブラック本丸と狼少女(幼児) (ページ12)

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10話判断ページ12

すると、三日月が声を発した。

「では、皆よ。この者を主とし、守るか？」

その言葉で先程とは違う空気に包まれた。

「俺、咲耶がいい」

「僕も清光と同じ意見だよ！」

「僕も、、咲耶がいいです」

小夜は、咲耶を見つめ言った。

皆それぞれ自分の意見を言った。

「ふむ。なら、これからよろしく頼むぞ、主よ」

三日月は、微笑みゆっくりと咲耶に近付いた。

貴女「グルルル、、、」

近付く三日月に威嚇するが三日月は怯えることなく進む。

他の刀剣達が止めに入ろうとするが三日月は、手で制した。

「よい。、、、主よ、俺は三日月宗近だ。よろしく頼むぞ」

貴女「みか？」

「み、か、づ、き。ほれ、言うてみよ」

貴女「みかじゅき？」

「発音が難しいか。ふむ、ならばじいじと呼ぶと良い」

貴女「じーじ？」

「そうだ」

貴女「じーじ」

「気に入ったか？」

貴女「じーじ」

「あい、なんだ？主」

貴女「よでみた」

「よでみた？とは？」

「多分、呼んでみただと思う」

「成る程、分かるのか？小夜」

「なんとなく」

貴女「小夜、じーじ」

「うん」

小夜は、本当に分かっているのか相槌を打っている。

「小夜、一人で大変だろうから俺っち達も手伝うぜ」

「あ、ありがとう」

小夜は、頬を染めながら頷いた。