【オリジナル】Milky Princess -彼女達の甘い秘め事-【GL/短編】 (ページ7)

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密に塗れた声を交わして　※微裏注意ページ7

乱れた息を整えながら、自分のすぐ下にいる彼女を見やる。
彼女は高揚した顔を背けて、私よりも大きく息を整えていた。
私と凜は今日この日、初めて身体を重ねたのだ。

くたりと彼女の隣に身を横たえる。
濡れ続けているその場所同士が、控えめに重なった。
「…しちゃった。私達、まだ高校生なのに。」
「凜、頑張って声抑えてたね。」
「ひなちゃんのいじわる。ばか。」
胸に顔を押し付けてくる凜の頭を、後ろ側から撫でる。
「動きながらキスするの、意外と辛かったね。」
「…でも、気持ち良かった。
今までで一番、ひなちゃんとくっついてたもん。」
「…もう、どこまで可愛いの。
まだして欲しそうに見えるよ。」
「そんな事無い…！
次したら我慢してる声、絶対出ちゃう…！」
そうなったら、またキスで抑えていてあげるのに。
身体を重ねる事自体は高校を卒業してからと言う約束だったが、
今回は本当に我慢が出来なかった。
その為、改めて約束をし直す事に。
「分かってる。だから、もう一回は卒業してからの楽しみにしよ。」
力の抜けた彼女の小指に自分の小指を絡め、小声でそう話す。
「その頃には、ひなちゃんの気持ちが変わってたりしないよね…？」
「変わる訳無いよ。
変わっちゃったら、ここまで愛し合えないでしょ？」
至極当たり前の言葉を返し、恋人繋ぎの様に互いの手を絡ませ合った。

火照っていた身体が温もりに変わってからも、ピロートークは続く。
「…ひなちゃん。」
「何？」
「…呼んだだけ。」
「何かあるのかと思った。」
「急にひなちゃんの名前を言いたくなっただけだもん。」
幼馴染だった頃とは違い、照れながら名前を呼んでくる。
「してる最中に何回も名前呼んでたじゃない。」
「あ、あれは、その…。うぅ。
……ひ、ひなちゃんだって私の名前呼んでたもん…！」
その顔のまま抗議してくる彼女の可愛い事。
「…ありがとね。」
「え…？」
「私の名前、呼んでくれて。」
「…ひなちゃんと、してたからだもん。」
呟いて顔を背ける彼女の肌にそっと触れる。
そして、本日何度目になるか分からない口付けを交わした。
「ふふ。もう少ししたらシャワー行こっか。
体、洗いっこしよ。」
彼女の耳元でそう囁くと、彼女が気怠そうに微笑んだ。

「…ひなちゃん好き、大好きっ。」
「私も好きだよ。…んっ…。」
「離しちゃやだぁ。」
「離してあげないよ、私の凜。」
私と凜が初めて一つになった日。
身体以上に私達の心の奥が、一層深く繋がり合った様な気がした。