麦わらの一味の守護神2

この感情はなんだ ページ10

なかなか下がらないナミに諦めて、俺は血をもらった

ナミの血は..俺は好きだ

ほのかにミカンの風味








『...はぁ』

ナミから離れると、ナミは満足したように笑った

ナミ「ほらね、やっぱり欲しかったんだ」

『うるせぇ』

俺はポケットから薬を出して傷口に塗る
普通の薬じゃ、俺が飲んだ跡の傷は消えない。

『ありがとうな』

ナミ「どういたしまして」

『...お前、なんでそんなに俺に血をわける』

薬をしまいながらナミに聞いた
ナミはキョトンとした後、微笑んで言った

ナミ「死んで欲しくないから」

『...』

長い髪を耳にかけて、ナミは立ち上がった
それからキッチンへ消える

『...なんだ』

俺はさっきの言葉が離れない
何ともない、普通の言葉だ

死んで欲しくない

そう..どうってことない言葉


なのに、言う前にほんのり顔が赤くなったナミ
微笑んで言った..ナミの姿が離れない

『んだよ..意味わかんねぇ』

むしゃくしゃして、頭をかいてたら電伝虫がなった

『うお！？』

慌て過ぎて手から取りこぼす

『だ、誰だよ』

電伝虫を取ると、相手はサボ

〈よ！〉

『...てめぇ、なんで番号知ってる』

〈まぁまぁ、怒るなって.....A、お前ドフラミンゴと接触しただろ〉

サボはいきなり声のトーンが下がった

『仕方ないだろ。船が襲われてたんだ』

〈ドフラミンゴの狙いはお前だ〉

『何？』

〈お前の弟..トラファルガー・ロー、そいつは今、ドフラミンゴと交戦してる〉

『！』

俺はドレスローザの方を見る

〈下手すれば死ぬぞ。俺の部下が〉

サボの声が遠くに聞こえる

ロー..あの馬鹿

コラソンの仇討ちでもする気か..お前じゃ勝てないって言っただろ！


Aは電伝虫を握る手に力がこもる

〈聞いてるか！A！〉

サボが電伝虫の向こうから叫ぶがAは返事をしない

Aの息が荒くなる
心臓の鼓動が早くなっていく

その時、また電伝虫が鳴り出した

『！』

それは船に置いてあるもの..全員と繋がっている

サンジ達がキッチンから出てきて、電伝虫を取った
チョッパーが俺に気がついて声をかけた

チョッパー「どうしたんだ？A」

『...いや、別に』

サボとの電伝虫は切らず、もう一つの電伝虫の声に集中する

〈A、何かあったか〉

『あぁ..ちょっとな』

俺は1人離れているから、あいつらには聞こえないだろうけど、念のため小さく話す

話の内容はフランキー達が動き始めるって事だ。特別大切じゃなかった俺はサボと会話を再開しようとしたけどルフィの大声でそれは止まった

激情→←直視できない

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