我慢しろ ページ29
サンジとルフィが戦ってて
ナミはそれを見て泣いた
俺は素早くナミを抱え、大木の上に戻る
『泣くな』
ナミの頭を抱えて、
落ち着けようと着ていたコートを被せる
『お前が泣きたい気持ちはわかる。けど、これは決闘だ...見届けるのが、筋ってもんなんだよ』
ナミ「っ..」
『..我慢しろ、ナミ.....ウォーターセブンでも同じ事はあった。でもウソップは戻って来た...今回だって大丈夫だから』
ナミは俺の胸に額を押し当て、服を掴む
俺は苦笑して頭を軽く撫でてやる
『大丈夫だよ、ちゃんとサンジは戻ってくる....また皆で冒険出来るから、な?』
ナミ「けどっ..」
きっと、ナミは仲間同士で傷つけあう事が嫌いなんだろう
こういう状況は、女子供にはたしかにキツい
怖い..って言うのが正しいんだろうか
『..大丈夫、サンジはお前らを裏切らない』
嗚咽が聞こえてきたナミに言い聞かせ
俺は二人を見守った
しばらくしてルフィがサンジに倒される
ルフィ「待てサンジィーーッ!!」
サンジが猫車に乗り込むと、ルフィが叫ぶ
息切れが凄くて、立ってるのもやっとだろうに
ルフィ「...何が下級海賊だ...!!言いたくもねぇ言葉並べやがって!!..ウソつくんじゃねェよ!!こんなもんで俺を追い払えると思ってんのか!?ふざけんな!!俺の事蹴るだけ蹴っても!!痛ェのはお前だろ!!」
ルフィが叫んでも、猫車は進み続ける
ルフィ「旅はまだ途中だぞ!!俺はここで待ってるからな!!お前が戻って来ねぇなら、俺はここで餓死してやる!!お前は俺の船のコックだから!!俺はお前の作ったメシしか食わねぇ!!」
『ルフィ..』
Aは目を細めて、ルフィの言葉を聞いていた
ルフィ「腹が減っても!!槍が降っても!!ここを動かずお前を待ってる!!」
進み続ける猫車に、ルフィは最後
力いっぱい叫んだ
ルフィ「必ず戻って来い!!サンジ────お前がいねぇと...!俺は海賊王になれねぇ!!」
あぁ...そうだな、ルフィ
お前は頑固だから、サンジがいないと海賊王にはならねぇな
なら、俺も一言
『サンジ!』
どうせその中で泣いてんだろ
『俺達はずっと待ってるぞ!!』
届いてたらいいけど..
ルフィ「A..」
息を切らせて、ルフィがこっちを見上げる
『ん?』
ルフィ「サンジ..戻ってくるかな」
不安そうに聞いてきたから、
俺はナミを抱えて下に降りた
『んな顔するなって。あれだけ言ったんだ、サンジにはちゃんと届いてるよ』
優しく頭を撫でてやるとルフィから一筋涙が伝った
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風船ガム - マルさん» お待たせしてしまい申し訳ございませんでした。ちょくちょくですが、更新再開します (2022年9月19日 0時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
マル - とても面白いのに更新されてないの寂しいです。 (2019年5月3日 18時) (レス) id: 067a9e90af (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - アンケートご協力ありがとうございます!2が7票、1が一票、3が一票で......2にしたいと思います!!ご協力頂いた方々、ありがとうございました! (2017年10月30日 19時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
KoKoryu - 2で! (2017年10月23日 0時) (レス) id: 56ca561396 (このIDを非表示/違反報告)
☆★☆★☆ - アンケートの答えは2でよろしくお願いします。 (2017年10月7日 16時) (レス) id: 08f2b5cf74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風船ガム | 作成日時:2017年8月11日 13時