【銀魂】元攘夷志士司令官は幕府専属医師

四十四訓 ページ45

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『ぐすっ……映画でこがん泣いたといつぶりっけな』


正直、映画でこがん泣くとか思わんかった


そんぐらい″えいりあんVSやくざ″は神作だと思う



『ぐすっ…………え、……な、なんこい。』



目の前には所々破壊された建物


辺りを見渡すと怪我している人もいた



『大丈夫ですか？すぐ手当てしますね！』



重傷者はいなかったものの

腕や足を怪我している人がいた為

急いで応急処置をとった



だから気づかなかった


銀時達が居たこと


神楽ちゃんが泣いていたこと


そして、あの星海坊主と一緒にこの場を去る所を



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『これでもう大丈夫ですよ。


一応、応急処置はしましたけど

後日病院へ行ってちゃんと診て貰ってください』



「ありがとうございます!!」



これで最後の怪我人だ


建物の被害に対して怪我人は

思ったより少なかった


誰かおったとかな？



するとサイレンが聞こえてきた



「こりゃどうなってんだ」


「さぁ？えいりあんにでもやられたんじゃねェんですかィ？」


「それはないだろう。えいりあんは銀行で星海坊主殿が倒してくれたじゃないか」



『あ、真選組』



うちの言葉に三人が振り返る


「てめぇなんでここにいやがる！」


『何でって手当てしてたんですよ』



ほら、と言って自分のバッグの中を見せる


ちなみに、出かけるときは臨時用にと

いつも救急道具を持ち歩いているのだ


あ、ここだけは女子力高いわ。



「そうだったのか！ありがとな九条君」


『いえ、偶然ここに居ただけですから』


「で、これは誰の仕業なんですかィ？」


『んー、手当てしながら聞いたら

女の子とマントの男って言いよったような…』



すると三人とも驚いた顔をしていた



「それって、あのチャイナ娘じゃねェのか？」


『チャイナ娘？』


「あぁ、万事屋の所のだ」


『え、神楽ちゃんの事ですか？』


「ああ。それで、マントの男というのは

多分星海坊主殿だな」


『星海坊主って確かえいりあんばすたーの？』


「実は、あの二人どうやら親子(・・)らしいんだよ」



『……………………えっ！？』



今度はこちらが驚く番だった


え？親子？まじで？

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